SPACE BATTLESHIP ヤマト

『SPACE BATTLESHIP ヤマト』

『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は2010年に公開された、日本の実写映画であり、アニメ作品『宇宙戦艦ヤマト』を基にした初の実写版です。この映画は冬季に公開され、キャッチコピーには「必ず、生きて還る。」と記され、物語の壮大さとキャラクターたちの絆を強調しています。

製作と制作

本作品の製作はTBSによって企画され、約5年という歳月をかけて実現しました。エナジオの西崎彰司とセディックインターナショナルが製作に携わり、西崎義展の承認を受けて、2009年に正式に発表されました。監督には山崎貴が起用され、主演には人気グループSMAPの木村拓哉が選ばれました。木村は子供のころから原作のファンであり、自身の番組内で古代進のパロディを演じた経験もあるため、役割に大いに意気込みを持っていました。

撮影は2009年12月から開始され、キャストの撮影は同年内に完了しました。その後、特殊効果や映像の制作に約1年を費やしました。

内容

物語は西暦2199年を舞台にし、謎の異星人「ガミラス」の攻撃によって地球が危機的状況にある中、宇宙戦艦ヤマトが地球を救うためにイスカンダルへ向かうという基本的なストーリーが展開されます。原作の松本零士も参加しており、過去の作品と同様に、訴求力のある演出とドラマが繰り広げられます。

映画内では、キャラクターたちが新たに設定されている部分もあり、特にガミラスのデザインはアニメ版から大きく変更されました。戦闘シーンにおいては、リアルな3DCGが用いられ、アクションの迫力を引き立てています。

公開とプロモーション

映画の公開に先立ち、テレビCMや広告が多数展開され、「ヤマトイヤー」として2010年の元日に大々的にプロモーションが行われました。特にハローキティとのコラボレーション企画が反響を呼び、目新しい試みが評価されました。前売り券の特典として限定グッズが配布されるなど、注目を集めました。

主要キャラクター

古代進 - 木村拓哉

ヤマトの戦闘班のリーダーであり、物語の核となる存在です。彼は人類の最後の希望となり、最後まで仲間を信じて戦います。

沖田十三 - 山﨑努

ヤマトの艦長であり、彼の強い意志が仲間を選ばせる要因となります。病に苦しみながらも、進たちをイスカンダルへ送り届けようと奮闘します。

森雪 - 黒木メイサ

戦闘班メンバーの一員であり、古代進との愛情も描写されます。彼女の活躍が物語の中核を成します。

このように、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は単なるSF映画ではなく、仲間の絆や愛、勇気を描いた作品として、多くのファンに支持されています。公開後、映画は興行成績で好評を博し、再度原作の魅力を再確認させる機会となりました。

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