SPATIO

SPATIO（スパティオ）は、九州は大分県大分市を主な活動の舞台とする日本のローカルアイドルグループです。2011年12月24日に、冬の夜空を彩るべっぷクリスマスHANABIファンタジアのステージでその活動をスタートさせました。グループ名には、「時空間」を意味する言葉としての響きとともに、そのスペルに「SPA」（温泉）と「OITA」（大分）の文字が隠されている通り、温泉地である大分県を広くPRしていきたいという地域への思いと、時代や流行を超えて長く愛されるアイドルでありたいという願いが込められています。長年にわたる地域に根ざした活動と実績が認められ、2021年12月24日には、グループ結成10周年の節目に、日本ご当地アイドル活性協会から「ご当地アイドル殿堂入り」の栄誉が贈られました。

グループ結成のきっかけは、2011年7月、大分市にあるモデル事務所『CINEMASCOPE』に所属していた阿部華也子、クリスタ亜美、後藤亜美といったメンバーを中心に、新たなアイドルユニット「SPATZ(仮称)」としてプロジェクトが始動したことでした。メンバー募集を経て、同年9月には松永みらのが加入。10月には正式名称を「SPATIO」と決定し、さらに太田シュテフィを加え、初期は5名体制で活動を開始しました。

SPATIOの活動は多岐にわたります。地元大分県内で行われる様々なお祭りや地域イベントへの出演は、グループの根幹をなすものです。また、ライブハウスを拠点とした単独公演を精力的に開催し、ファンとの距離が近いパフォーマンスを届けています。その他、テレビ、ラジオ、CM出演、広告ポスターへの起用など、メディア露出も多く、大分を代表する「美少女アイドルユニット」として親しまれています。県外への遠征も積極的に行っており、九州各県のみならず、遠く東京や大阪、広島、山口、四国など、各地のイベントやライブにも出演し、活動の幅を広げてきました。2013年には「九州ご当地アイドルグランプリ」を獲得するなど、ローカルアイドルとして確かな実力も示しています。

現在のSPATIOは、さき、あいな（14代目リーダー）、あやか、もかの4名を中心とした体制で活動しています。それぞれのメンバーが持つ個性や特技を活かしたパフォーマンスで、観客を魅了しています。また、将来のSPATIOメンバーを目指す研修生としてゆあが在籍しており、SPATIOの下部組織であるSPATIO ERPHYも活動を展開しています。SPATIO ERPHYには、りのあ、うさな（3代目ERPHYリーダー）、あいこ、ななこの4名が所属し、独自のライブやイベントにも出演し経験を積んでいます。

SPATIOのこれまでの歩みの中では、多くのメンバーが加入し、そして新たな道へと卒業していきました。結成以来、14代にわたるリーダーがグループを牽引し、それぞれの時代にSPATIOの個性を作り上げてきました。特に、初代リーダーのクリスタ亜美や、2代目リーダーとして活躍し、現在はフリーアナウンサーとして全国区で知られる阿部華也子など、多くの卒業生がそれぞれの分野で活躍しています。その他にも、多くのメンバーがグループの歴史に名を刻み、SPATIOの活動を支えてきました。

音楽作品としては、デビューシングル『ふるさと』をはじめ、『ハピハピ♡ルンルン』、『すれ違いスクールデイズ』といったシングルCDをリリースしています。また、地元の企業であるざびえる本舗やベツダイなどのCM、大分県交通安全ポスター、JR大分シティのキャンペーンなど、地域に密着したプロモーションにも数多く起用されています。ご当地アイドルを紹介する書籍や、地域の情報誌など、様々なメディアでもその活動が取り上げられています。

地域に愛され、地域とともに成長してきたSPATIOは、これからも大分を拠点に、さらなる高みを目指して活動を続けていくことでしょう。その精力的なライブ活動とメディアへの露出、そして地域貢献を通じて、時空を超えてより多くの人々に感動と笑顔を届ける存在として期待されています。

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