SPEEDWAY

SPEEDWAY: 日本のロックバンドの歩み

SPEEDWAY（スピード・ウェイ）は、日本の音楽シーンにおいて重要な役割を果たしたロックバンドである。後にTM NETWORK|TM_NETWORKを結成する小室哲哉や宇都宮隆、木根尚登がこのバンドのメンバーとして在籍していたことでも知られている。

音楽の起源

SPEEDWAYの歴史は、1976年に彼らの前身となるバンド「フリースペース」が活動を開始したことにさかのぼる。このバンドは三多摩地区のレコード店が主催するイベントやコンテストに参加し、音楽活動をスタートさせた。1979年にはシングル「夢まで翔んで - Dream Away -」でメジャーデビューを果たし、その名を広めることとなる。

メジャーデビューと音楽スタイル

1980年には、シングル「Rockin' on the 月光仮面」とアルバム『Base Area』をリリースし、東芝Expressからの活動が本格化する。このアルバムからは小室哲哉が参加し、バンドの音楽スタイルに大きな影響を与えた。SPEEDWAYは、アメリカンロックを基盤とした珍しい音楽を展開し、当時の日本の音楽シーンに新しい風を吹き込んでいた。

特に、彼らのアルバム『ESTHER』では、メンバー全員が参加して編曲を行っていた。その後、1983年には宇都宮と木根が小室の提案に従いTM NETWORK|TM_NETWORKを結成するため、SPEEDWAYは休眠状態に入り、自然消滅を迎えることとなった。

再結成と影響

バンド活動は長らく休止していたが、1996年には宇都宮と木根のファンクラブ合同イベントにて、SPEEDWAYが一夜限りの再結成を果たした。この際、小室はスケジュールの都合で不参加だったが、音声メッセージでの参加があり、ファンを喜ばせた。また、2007年にはTM NETWORK|TM_NETWORKのアルバム『SPEEDWAY』がリリースされ、過去の自分たちへのオマージュともなった。

さらに、2019年には結成40周年を迎え、宇都宮の発起により23年ぶりにライブイベント「SPEEDWAY 40th ～☆Folk Pavilion☆もやるよ!!」が開催された。このイベントは、彼らの再起動ともいうべき重要な瞬間であった。

メンバーとその役割

SPEEDWAYのメンバーには、キーボード・ピアノ・ボーカル・アコースティックギターを担当していた木根尚登（リーダー）が含まれます。小室が加入する以前はすべてのキーボードを担当しており、TM NETWORK|TM_NETWORKではギターを引き受けていた。また、宇都宮隆はボーカルを担当し、後にTM NETWORK|TM_NETWORKでも同様の役割を務めた。ギターは岩野光邦が担当し、ベースを樋口潔志、パーカッションは荒井克己が受け持っていた。ドラムスは河鰭良成（hata☆ken）が参加していた。

旧メンバーには杉本ユウがドラムスを担当していたが、1980年に脱退し、その後は木根らとも連絡を取り、ライブハウスの経営に関わるようになったが2005年に急逝した。小室哲哉は1980年に参加し、TM NETWORK|TM_NETWORKではシンセサイザーやキーボードを担当した。

ディスコグラフィとLegacy

SPEEDWAYのディスコグラフィは印象的で、シングル「夢まで翔んで」や「Rockin' On the 月光仮面」、アルバム『BASE AREA』などに代表される。90年代には『THE BEST OF SPEEDWAY』などのベストアルバムもリリースされ、彼らの音楽は今も多くのファンに愛され続けている。これらの作品は、彼らの革新的なスタイルがいかに日本のロックシーンに影響を与えたかを物語っている。SPEEDWAYの歩みは、後に続くアーティストたちにも多大な影響を及ぼし、その存在は今も尚、多くの音楽ファンの記憶に残っている。

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