SPI2

SPI2（エスピーアイ2）- リクルート社製の就職採用テスト

SPI2は、リクルート社が開発したやり方を用いた就職採用テストで、計数、言語、性格の3つの分野をカバーしています。しかし、試験の種類によっては、特定の分野のみを出題することもあれば、他の分野を出題しないこともあります。

このテストは、前身であるSPIの後継バージョンとして位置づけられ、2005年にSPIは廃止されました。SPIとSPI2の大きな違いは、性格類型が廃止されたことと、出題形式が多様化した点にあります。SPI2では、従来のマークシート形式に加えて、WEBテスティングサービス方式、テストセンター方式、インハウスCBT方式など、受験方法が増えました。これにより、出題される問題の傾向も変化し、能力検査の範囲が広がっています。特に、テストセンター方式は、受験者が会場でパソコンを使って受験する形式で、多くの企業で主流となっています。

SPI2の種類

SPI2は、その目的に応じていくつかの種類に分けられています。具体的には以下のような形態があります：

• - 総合検査: 能力検査と性格検査の両方を含むもの。

- SPI2-U、SPI2-A、SPI2-B（大卒予定向け）
- SPI2-G（中途採用向け）
- SPI2-H（高卒予定向け）
- SPI2-R（大卒および短大卒予定向け）
- SPI2-N（短大卒および高卒予定向け）
- SPI-2UE、SPI2-GE（英語試験を加えた大卒予定向け試験）

• - 性格検査: SPI2-Pが該当。

• - 能力検査: GAT-U、GAT-A、GAT-B（大卒予定向け）、GAT-G（中途採用向け）、GAT-H（高卒予定向け）、RCA（大卒および短大卒予定向け）、NCA（短大卒および高卒予定向け）、ENG（英語試験のみ）。

実施形態

SPI2の受験方法は以下のように多岐にわたります。

1. テストセンター方式: 受験者が予約した試験会場に赴き、設置されたパソコンで試験を受ける方法。前回の試験結果を他企業に送信できるため、就職活動を行う学生にとって負担が軽減されます。

2. インハウスCBT: 企業内のパソコンを使用して行う受験方式です。

3. Webテスト: 自宅などで使用できるパソコンを利用して受験する形式で、正式には「Webテスティングサービス」と呼ばれています。

4. ペーパーテスト: 従来のマークシート方式で行われるテストです。

このように、SPI2は多様な形式で試験を実施できるため、企業側が受験者に柔軟な対応をすることが可能です。特に、テストセンター方式は急増しており、現在最も多くの企業に採用されています。SPI2を通じて、企業は応募者の多面的な能力を評価することができ、より適切な人材を選ぶ手助けとなっています。

もう一度検索