2004年3月3日、
河村隆一の11枚目の
シングル『SPOON/Missing you』がコロムビアミュージックエンタテインメントより発売されました。
この
シングルは、
バラ、
アネモネ、ポピー、ダリアをモチーフにした4種類のジャケットが用意されており、そのうち3種類は初回限定盤としてリリースされました。それぞれのジャケットデザインは、
シングルに収録されている楽曲の世界観を反映したものとなっているのかもしれません。
表題曲である『SPOON』は、
河村隆一自身が作詞・作曲・編曲を手掛けた楽曲です。同時期に発売されたアルバム『VANILLA』からの先行
シングルとして発表され、日本テレビ系で放送された『FIFAワールドカップアジア予選「日本vsオマーン」』のイメージソングにも採用されました。さらに、日本テレビの音楽番組『
汐留スタイル!』のStylish Playにも起用され、幅広い視聴者に楽曲が届けられました。
カップリング曲の『Missing you』は、作曲・編曲を葉山拓亮が担当しています。この楽曲は、葉山拓亮にとって
河村隆一との最初の共同作業の成果となりました。葉山拓亮はその後、
河村隆一のソロアルバム『VANILLA』以降、多くの作品に参加し、重要な音楽的パートナーとして活躍しています。彼は、
河村隆一と
INORANによって結成されたバンド、Tourbillonのメンバーでもあります。
シングルには、『SPOON』と『Missing you』のインストゥルメンタルバージョンも収録されており、楽曲の構成要素をより深く理解するのに役立ちます。リスナーは、ボーカルなしで楽曲を聴くことで、メロディーやアレンジを改めて評価する機会を得ることができるでしょう。
興味深いエピソードとして、
2004年4月1日
エイプリルフールに、当時
河村隆一が所属していたコロムビアミュージックエンタテインメントの営業マンが、「河村隆二」名義で『SPOON』のパロディソング『スポーン』を発表したことが挙げられます。これは、当時のCEO、廣瀬禎彦氏の発案によるもので、社内限定で10枚のみがプレスされた非売品となっています。このユニークな企画は、社内を盛り上げ、話題を提供したことは想像に難くありません。
『SPOON/Missing you』は、
河村隆一の音楽的才能と、彼を取り巻くクリエイター陣との協働の賜物と言えるでしょう。そして、
エイプリルフール企画という意外なエピソードも加わり、この
シングルは単なる音楽作品という枠を超えた、多角的な魅力を備えていると言えるのではないでしょうか。