STUDIO COAST

STUDIO COASTについて

STUDIO COAST（スタジオコースト）は、東京都江東区新木場に位置するライブ・イベントスペースで、2002年12月31日にオープンしました。この会場は運営会社であるマザーエンタテイメントが手がけたクラブイベント「ageHa」で特に知られています。STUDIO COASTは、特別な音響設備を持ち、日本で唯一、4ウェイフルレンジアンプ付スピーカーである「オクタゴンスピーカー」を設置していました。このため、多様なイベントに最適な音響空間を提供することができました。

特徴と歴史

このイベントスペースは、その日の公演を行うアーティスト名やイベント名を掲示した正面看板でも知られており、訪れる人々にとって名物となっていました。2018年2月以降は総合格闘技団体のパンクラスがホームとして使用を始めましたが、2020年に新型コロナウイルスの影響により経営が困難に直面しました。これに対処するため、クラウドファンディングを実施したり、備品レンタルを行ったりしました。また、2021年1月には親会社USENにネーミングライツを販売し、「USEN STUDIO COAST」として再スタートしましたが、定期借地契約の更新ができず、2022年1月30日に閉館が決定しました。

閉館後は解体工事が始まり、20年間のイベントの歴史が刻まれたARENAフロアの材を使った限定プレートが販売されるなど、ファンとの思い出をつなぐ活動が行われました。また、施設運営の裏側を収めたドキュメンタリームービーの制作に向けてもクラウドファンディングが行われました。

イベント「ageHa」

STUDIO COASTで毎週末に開催されていたクラブイベント「ageHa」は、広く知られるエンターテイメントイベントでした。基本的には週末と祝前日の深夜に限られ、特別な日には平日も営業することがありました。イベント時には会場名が「ageHa」または「ageHa@STUDIO COAST」と表示され、渋谷からの無料シャトルバスや150台収容の臨時駐車場も提供されていました。2015年には初の「EDMトレイン」を運行するなど、革新的な試みも見られました。2022年1月には、ageHaの代表的な要素を取り入れたファイナルイベントが行われ、これまでの活動を惜しまれつつ終えました。

新たな展開

STUDIO COASTの閉館に伴い、新たな施設「YOKOHAMA COAST」が2022年5月に横浜駅にオープンしました。この施設は複数のフロアを持ち、多容量のイベントを開催できることから、エンターテインメント業界への新たなステップとなっています。

最後に

STUDIO COASTは約20年間にわたり、多くのアーティストやイベントに寄与した重要なスペースでした。その閉館は多くの人々にとって感慨深いものであり、今もなおその思い出は鮮やかに残っています。エンターテイメントの未来に向けて、新たな形での進展が続くことを期待しています。

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