SYM

SYM（サンヤン）とは

SYMは、台湾の三陽工業（Sanyang Motor Co., Ltd.）が製造するオートバイのブランドです。1962年に本田技研工業との技術協力のもと、オートバイの生産を開始し、その後はホンダのバイク及び四輪車のライセンス生産を通じて成長を遂げてきました。現在、SYMは国際的なバイクブランドとしての地位を築いており、特に2010年代からは海外市場へのバイク輸出を拡大しつつあります。

歴史的背景

SYMの歴史は1962年にさかのぼります。当初は本田技研との協力を得てオートバイが生産され、1977年にはホンダ初の四輪車の海外生産として初代シビックの製造も行われていました。しかし、その提携関係はやがて解消され、以後は韓国の現代自動車との技術提携に切り替わり、台湾においてヒュンダイブランドの四輪車のライセンス生産を開始。現在、SYMが生産する自動車はエラントラやix35の2モデルに限られています。

商品ラインアップ

SYMは、様々な二輪車を展開しています。主なカテゴリーにはスクーターやMT（マニュアルトランスミッション）車があり、以下のようなモデルがラインアップされています。

• - スクーター: RV250/RV250EFI、シンプリー125/50、JOYRIDE125/150、CITYCOM.125など
• - MT車: T1 125/150、ウルフ125/150、Husky125/150など

これらのモデルは多様な体験を提供し、特に都市部での移動手段として人気を集めています。

日本市場での歩み

2002年には日本市場での販売が開始され、株式会社エムズ商会が総輸入販売元に選ばれました。しかし、長期的な販売不振により2017年に全機種の販売が終了し、その結果、事実上日本市場からの撤退を余儀なくされました。この時期は部品供給も途絶え、SYMの存在はほぼ忘れられる状態になってしまいました。

しかし、2019年には新たにバイクパーツの製造・販売を行う株式会社サイン・ハウスが新しい総輸入販売元となり、過去モデルの部品供給と新機種の販売を再開しました。その後、2020年にはサイン・ハウスの輸入車両販売事業が新会社「モータリスト合同会社」として独立し、日本市場における全ビジネスがその会社に移管されています。

現在の展望

現在、SYMは国際市場での知名度を高めており、特にアジア地域ではその存在感を増しています。今後も新モデルの投入や、販売網の拡大を目指し、さらなる成長が期待されています。SYMは、台湾の技術力を背景に、移動手段としてのオートバイ文化を推進していくことでしょう。

結論

SYMは、台湾のオートバイブランドとして1962年からの歴史を持ち、国際市場での認知度向上に励んでいます。日本市場での浮き沈みを乗り越え、現在では新たな輸入元を得て再度の展開を図っています。これからの展望にも目が離せません。

もう一度検索