SYMPHONY ＃10

アルバム『SYMPHONY #10』の概要

『SYMPHONY #10』は、杉真理による1985年リリースの7枚目のアルバムです。このアルバムは、CBSソニーからリリースされ、アートワークも特異な魅力があります。本作の特筆すべき点は、「ラジオ」をひとつのテーマにしたコンセプト・アルバムであることです。この作品は特に音楽ファンや杉真理のファンに向けたものといえます。

発売と再発

アルバムは1985年6月21日にLPとして発売され、CDは同年7月1日にリリースされました。杉真理はこのアルバムを通じて、彼の音楽的成長や、当時の音楽シーンにおける影響力を示すことに成功しました。さらに、2007年7月25日には紙ジャケット仕様で再発され、全曲が24bitデジタル・リマスターされたことで、音質も向上しました。この再発版では、新たに12〜14曲目が追加収録されています。

参加ミュージシャン

特に注目すべきは、メンバーの楠瀬誠志郎が『The Dreamers』に加わったことです。彼はアルバム全体にわたってレコーディングに参加し、杉真理の音楽に新たな色を加えました。アルバムには、多くの能力の高いミュージシャンが参加しており、ドラムスには島村英二、エレクトリック・ベースは岡沢章、エレクトリック・ギターには田上正和などが名を連ねています。

収録曲の特徴

アルバムには、個性豊かな楽曲が並んでいます。例えば、オープニングとなる「アニーよ目をさませ！」は、杉真理自身による作詞・作曲・編曲で構成されています。この曲は、ブラスのアレンジが施され、サウンドに深みを与えています。

「K氏のロックン・ロール」は、当時の人気者である小林克也に触発された曲で、彼の名を直接的に出した歌詞が特徴です。その他の曲も、杉真理が多くの著名アーティストの名前を引用することで、音楽シーンのウエストコースト感を味わわせてくれます。さらに、「Key Station」や「Sentimental Dancing」はシングルカットされ、ラジオでの人気を博しました。

最後に

『SYMPHONY #10』は、杉真理の音楽の集大成ともいえる一枚で、聴く者に深い感動を与える作品です。特に再発盤では、彼のキャリアを飾る楽曲が多く含まれており、音楽ファンには必聴の内容となっています。このアルバムは、杉真理の音楽の魅力を余すことなく引き出す作品に仕上がっています。音楽史における重要な位置を占めるこのアルバムは、聴き手に timeless な体験を提供します。

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