Sad to say

JASMINE - sad to say

「sad to say」は、日本のR&Bシンガーソングライター、JASMINEのデビューシングルとして2009年6月24日にリリースされました。JASMINE自身が作詞・作曲を手掛け、Jeff Miyaharaがプロデュースを担当。

楽曲について

本楽曲は、一言で言うと失恋ソング。しかし、その歌詞には「クソくらえ」「ちくしょー」といった、従来の日本の歌謡曲には見られないような過激な表現が含まれています。このストレートな感情表現が、多くのリスナーの共感を呼びました。

批評家の評価

「sad to say」は、音楽業界の専門家からも高い評価を受けています。

『WHAT's IN?』の川崎直子は、バラードとしての完成度の高さを指摘。感情がこもった歌声、特に高音の切ない響きを評価し、ラジオでの人気も納得だとコメントしています。歌詞については、思春期の乙女ならではの感受性やリアリティが感じられると述べています。
元メガデスのギタリスト、マーティ・フリードマンは、サウンド面での類似性を指摘。JUJUやSpontaniaとの共通点を見出し、特にサビを繰り返す構成が、聴く人をトランス状態に引き込むと分析しています。コード進行の単純さも、その効果を高めていると評価しています。
『hotexpress』の平賀哲雄は、怒りや憎しみといった感情を共存させた、従来のラブソングとは一線を画す点を評価。一度聴いたら忘れられない音と旋律があり、愛されない訳がないと絶賛しています。
『CDジャーナル』は、ブラック・ミュージックを基調としたメロディ、高音のボーカルを特徴として挙げ、2009年のJ-POPを象徴するスタイルだと評しています。

ミュージックビデオ

「sad to say」のミュージックビデオは、タナカノリユキが監督を務めました。

2014年には、ベストアルバム『PURE LOVE BEST』の発売を記念して、アニバーサリー・ミュージックビデオが制作されました。JAY'ED、Minami（CREAM）、EMI MARIA、當山みれい、CIMBA、Zeebra、片桐舞子（MAY'S）、Staxx T（CREAM）、LEO、AISHA、TEEといった豪華アーティストが友情出演し、萩原健太郎が監督を務めました。

チャート成績

「sad to say」は、音楽配信チャートでCDデビュー前にして1位を獲得するという、史上初の快挙を達成。CDの発売後もオリコンチャートで初登場10位を記録するなど、大きな成功を収めました。

「sad to say」は、JASMINEの原点であり、彼女の音楽性を確立した重要な楽曲と言えるでしょう。

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