Scent of August

the band apart - Scent of August

the band apart (バンアパ) の5枚目のオリジナルアルバム『Scent of August』は、前作から約1年という短い期間でリリースされた意欲作です。本作では、Dr.木暮栄一によるラップや、全14曲中2曲のインタールードが収録されるなど、新たな試みがなされています。

収録曲の曲順は、川崎亘一と原昌和があまり関心を示さなかったため、木暮栄一が主導し、荒井岳史の同意を得て決定されました。

収録曲について

1. photograph (作曲: 荒井岳史)
PVが制作された楽曲で、アルバム収録曲の中で最初に製作されました。

2. Game, Mom, Erase, Fuck, Sleep (作曲: 原昌和)
原昌和の発案によるタイトルで、「ゲームしてて母ちゃんがデータ消して糞っ寝よう」という意味が込められています。

3. AG (skit) (作曲: 木暮栄一)
2ndシングル「Eric.W」の収録曲「August Green」と、レーベル(asian gothic label)と親交のある友人の子供の名前という2つの意味が込められています。曲自体は「August Green」の別アレンジとなっています。

4. light in the city (作曲: 木暮栄一)

5. Azure (作曲: 木暮栄一)

6. FUCK THEM ALL (作曲: 原昌和)
メンバーによると、アルバム中でもトップクラスの難易度を誇る楽曲。メロディが完成したのはレコーディングの前日というほど難産でした。

7. Source K (skit) (作曲: 木暮栄一)
4thアルバム「adze of penguin」収録曲「July」が元ネタ。荒井岳史と共に歌っている女性は、2ndシングル「Eric.W」のボーナストラック「Capone」で同じく荒井と共にボーカルを担当している人物と同一人物。

8. Taipei (作曲: 木暮栄一)

9. bind (作曲: 川崎亘一)
荒井岳史曰く「激しさの中に田舎さがあって笑っちゃう曲」。アウトロはMegadethを彷彿とさせる激しい内容で、川崎亘一のメタル好きが表れています。

10. Rays of Gravity (作曲: 荒井岳史)
荒井岳史が早い曲を作ろうと温めていたネタを放出した楽曲。荒井本人は、バンド間でも親交のあるASPARAGUSっぽい曲になったと語っています。

11. Karma Picnic (作曲: 原昌和)
後半には、木暮栄一とメンバーの友人で作詞協力もしているジョージ・ボッドマンによるラップがフィーチャーされています。

12. WHITE (作曲: 木暮栄一)
木暮栄一が作曲に非常に長い時間をかけた楽曲。1日に100回近く聴くこともあり、げんなりしてしまったとのことです。

13. 1000 light years (作曲: 川崎亘一)
アルバムの中でも非常にキーが低い楽曲。荒井岳史曰く「地を這うような低音」が特徴です。

14. Stay Up Late (作曲: 荒井岳史)
* 荒井岳史が自転車でスタジオへ向かう際に鼻歌で思いついたメロディが元ネタ。当初はすぐにできると考えていたものの、思いのほか苦戦したとのことです。

『Scent of August』は、the band apartの新たな挑戦と、各メンバーの個性が光る作品と言えるでしょう。

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