Sd Kfz 6

SdKfz 6（Sonderkraftfahrzeug 6）

SdKfz 6は、第二次世界大戦の真っ只中、ドイツ国防軍と武装親衛隊において使用された5トンを牽引できるハーフトラックです。この車両は、製造メーカーであるビュッシング-NAGによって「BN9」と呼ばれていました。1939年から1943年の間に生産されたこの車両は、他のドイツの半装軌牽引車と同様に、複雑な機構を持ち、生産効率があまり芳しくありませんでした。具体的には、部品の製造にはなんと1350時間、組み立て工程には1430時間も必要で、製造から軍への引き渡しに平均で15ヶ月もかかっていました。そのため、大戦中期には生産が停止され、より簡易なsWSに移行されました。

SdKfz 6の詳細な仕様

形式

- Sd.Kfz.6
基本型で工兵部隊に使用され、4列のベンチシートを採用しています。

- Sd.Kfz.6/1
砲兵部隊の火砲牽引用に設計されたモデルで、工兵型と非常に似てはいますが、最後列のベンチシートが撤去され、そこで得られたスペースには弾薬や機材を積載できるスペースが確保されています。

- Sd.Kfz.6/2
3.7cm FlaK36機関砲を搭載した自走式対空砲で、特に弾薬を搭載したトレーラーを牽引する能力を持ちます。生産が終了した後は、Sd.Kfz.7/2がその役割を引き継ぎました。

- Sd.Kfz.6/3
ソ連軍から捕獲したF-22 76mm野砲を搭載した対戦車自走砲であり、特徴的なポイントとして、車体後部が10mmの装甲で覆われています。こちらはわずか9輌の生産にとどまりましたが、北アフリカ戦線においては第605戦車猟兵大隊に配備され、1942年のガザラ地区で激戦を繰り広げました。

総評

SdKfz 6は、ドイツ軍の多様な戦術運用に応じた車両でしたが、その生産の複雑さと長期間の製造期間を理由に、大戦中期には代替の車両にその座を譲ることとなります。それでも、SdKfz 6は戦争の初期から中期にかけて多くの戦場で活躍し、ドイツ軍の運用において一時的ながら重要な役割を果たしました。さらなる情報や画像は、SdKfz 6のギャラリーで確認できます。

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