Second to None

アルバム『Second to None』の概要

2003年1月8日にリリースされたCHEMISTRYのセカンドアルバム『Second to None』は、前作から一年以上の時を経て登場しました。プロデューサーには、前作と同じく松尾潔が起用され、アルバム全体を通じて彼の色合いが色濃く漂います。初回限定版に添付されたプレミアム「chemistry」シートはファンにとって貴重なアイテムとなっています。

このアルバムでは、トラック間にインタールードが織り交ぜられ、聴く者を飽きさせない構成がなされています。「BACK TOGETHER AGAIN」後には「Interlude 〜@Electric Lady Studio, NYC〜」、また「Let's Get Together Now」後には「Interlude 〜@Yuigahama, KAMAKURA〜」が配置されており、各楽曲の合間に流れるような音の世界を作り出しています。

ヒットと商業的成功

オリコンチャートにおいて、初登場1位を獲得し、前作同様に初動でのミリオンセールスを達成しました。この成功は、2003年の年間アルバムランキングでも1位に君臨することとなり、アルバム発売から短期間での出荷枚数が200万枚を突破するという偉業を成し遂げます。

アルバムには、トリプルA面シングル「It Takes Two/SOLID DREAM/MOVE ON」の収録曲「MOVE ON」は含まれていなかったものの、後のコンセプト・アルバム『Between the Lines』にはアルバム・バージョンが収められています。また、先行シングル「My Gift to You」も収録されており、Skoop On Somebodyとのコラボレーションによる楽曲です。この曲は彼らのアルバム『Save Our Souls』に収められている「Two of A Kind (S.O.S. meets CHEMISTRY)」へのお礼として制作されました。

収録楽曲とその魅力

本アルバムに収録されている楽曲は、多様性に富んでおり、それぞれが独自の特色を持った楽音を織り成しています。

• - Intro-lude 〜You're My Second to None〜（インスト）
• - It Takes Two：フジテレビ系ドラマ『ダブルスコア』の主題歌として知られるこの曲は、キャッチーなメロディと共に、切ない歌詞が印象的です。
• - STILL ECHOやMy Gift to Youなどは、特にファンからの人気が高く、CHEMISTRYが持つ独特の音楽スタイルを際立たせています。
• - 月夜は、柴田淳が作詞を手がけた一曲であり、彼のアルバムにもアンサーソングとして収録されているなど、深い繋がりがあります。

また、各楽曲には豪華な演奏陣が参加しており、特にストリングスアレンジやコーラスのパートが作品全体に華やかさを与えています。傑出したアレンジャーたちによる緻密な音楽制作が施され、多彩なアプローチが聴き手を魅了します。

まとめ

『Second to None』は、CHEMISTRYの音楽的成長を示す重要な作品であり、彼らのキャリアにおける転機となったアルバムです。多様な楽曲とプロフェッショナルな制作によって、深みと彩りを感じさせるこのアルバムは、リスナーにとって聴く価値がある一枚と言えるでしょう。

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