Shining!/cry baby

河辺千恵子による通算2枚目のシングルとして、2004年11月25日にレコード会社のバップからリリースされたのが「Shining!/cry baby」（シャイニング クライ・ベイビー）です。このシングルは、前作に続く彼女の音楽キャリアにおける重要なステップとなりました。

本作の表題曲である「Shining!」は、日本テレビ系列で放送されたテレビアニメ「お伽草子」のエンディングテーマ曲として採用されました。テレビを通じて多くのアニメ視聴者の耳に触れる機会を得たこの楽曲は、シングルの顔として、作品の世界観を彩る役割を果たしました。

シングルには、この「Shining!」を含む合計5トラックが収録されています。収録曲とその詳細は以下の通りです。

Shining! (時間: 3分29秒)
作詞：渡辺なつみ
作曲：Aslak Jonsen, Svein Finneide, Jon Rydningen, Ken Ingwersen, EAR
編曲：Face 2 fAKE
タイアップとして使用された、このシングルのリードトラックの一つです。

cry baby (時間: 4分52秒)
作詞：河辺千恵子, 日向めぐみ
作曲：日向めぐみ
編曲：長谷川智樹
タイトルからもわかるように、本作は両A面的な性格を持っており、「cry baby」も重要な楽曲です。特筆すべきは、河辺千恵子自身が作詞にクレジットされている点であり、アーティスト本人の内面が反映された歌詞世界が展開されていると考えられます。

quiet riot (時間: 3分13秒)
作詞：Kenn Kato
作曲・編曲：Face 2 fAKE
シングルに収録された3曲目のオリジナル楽曲です。作曲および編曲は、「Shining!」と同じくFace 2 fAKEが手掛けています。

Shining! （instrumental）
オリジナル版からボーカルパートを除いたインストゥルメンタルバージョンです。楽曲の持つサウンドやアレンジを純粋に楽しむことができます。

* cry baby （off vocal）
こちらも「cry baby」のボーカル抜きバージョンです。カラオケ音源としても活用できますが、各パートの演奏を詳細に聴くことが可能です。

「Shining!」では、外部の作曲陣とFace 2 fAKEという実績あるアレンジャーが起用されており、タイアップ楽曲としてのクオリティが追求されています。一方、「cry baby」では日向めぐみが作曲を手掛け、河辺千恵子自身も作詞に参加することで、アーティストとしての表現の幅が示されています。また、「quiet riot」ではKenn Katoが作詞を、Face 2 fAKEが作曲・編曲を担当しており、バラエティに富んだ作家陣によってシングルの世界観が構築されています。

このように、「Shining!/cry baby」シングルは、アニメタイアップ楽曲「Shining!」を前面に出しつつも、河辺千恵子自身の作詞参加曲「cry baby」や、Face 2 fAKEによるサウンドプロデュースが光る「quiet riot」など、多様な楽曲を収録することで、アーティスト河辺千恵子の多面的な魅力が詰まった一枚と言えるでしょう。2004年という時期における彼女の音楽活動を知る上で、欠かせない作品の一つです。

このシングルは、バップから正式に発売され、CDというメディアを通じてリスナーの手元に届けられました。各楽曲の時間は、当時のCDシングルとしては標準的な長さであり、計5トラックという構成も、当時の音楽シングルの一般的な形態を踏襲しています。特にインストゥルメンタルバージョンが2曲含まれていることは、楽曲を様々な形で楽しんでほしいという意図が感じられます。

河辺千恵子のセカンドシングルとして、彼女のアーティストキャリアにおいて重要な位置を占める「Shining!/cry baby」は、タイアップによる認知度向上と、自身の作詞への参加という表現の深化が見られる作品として記憶されています。2004年11月25日のリリース以来、彼女のファンにとってはお馴染みの一枚であり続けています。

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