SoftEther VPN

SoftEther VPN（ソフトイーサ ブイピーエヌ）

SoftEther VPNは、筑波大学の研究プロジェクトとして開発された、オープンソースのL2-VPN（レイヤー2仮想プライベートネットワーク）ソフトウェアです。ソフトイーサ株式会社の主力製品であるPacketiX VPN 4.0をベースに、一部の機能を制限した形で、2013年7月にフリーウェアとして公開されました。このプロジェクトは、以前のUT-VPN（University of Tsukuba Virtual Private Network）プロジェクトの後継として位置づけられ、ソースコードが公開されていることが特徴です。

概要

SoftEther VPNは、PacketiX VPN 4.0を基盤としており、その基本機能はPacketiX VPN 4.0と同様です。ただし、フリーウェア版として提供されるため、一部機能に制限があります。

関連ソフトウェア

SoftEther 1.0 / SoftEther CA

SoftEther 1.0は、ソフトイーサ株式会社の代表取締役である登大遊氏が個人で開発し、2003年に公開されたソフトウェアです。このソフトウェアは、ソフトイーサ社の社名の由来にもなっており、後のPacketiX VPN開発のきっかけとなりました。SoftEther 1.0の商用版としてSoftEther CAが存在します。

PacketiX VPN

PacketiX VPNは、L2-VPNを実現するためのソフトウェアブランドで、登大遊氏が中心となって設立されたソフトイーサ株式会社が開発・販売を行っています。初版は、SoftEther 1.0の後継ソフトウェアとして、SoftEther VPN 2.0という名称で開発が進められましたが、後にPacketiX VPN 2.0としてリリースされました。

UT-VPN

UT-VPN（University of Tsukuba Virtual Private Network）は、ソフトイーサ社と筑波大学が共同で進めたオープンソースプロジェクトの中で開発されたL2-VPNソフトウェアです。これは、PacketiX VPN 3.0をベースにした機能制限版という位置づけでした。PacketiX VPN 4.0のリリースに伴い、UT-VPNプロジェクトはSoftEther VPNプロジェクトへと移行しました。

互換性

SoftEther 1.0およびSoftEther CAで使用されたプロトコルは、それ以降のSoftEther関連ソフトウェアとは互換性がありません。一方、PacketiX VPN 2.0以降のソフトウェアが採用するPacketiX VPNプロトコルまたはSoftEther VPNプロトコルは、相互に互換性があり、SoftEther VPNとも接続が可能です。これにより、異なるバージョンのPacketiX VPNソフトウェア間や、SoftEther VPNとの連携が容易になっています。

各種項目

関係項目:
SoftEther
登大遊
SoftEther 1.0
ソフトイーサ
PacketiX VPN
筑波大学
UT-VPN
関連項目:
Virtual Private Network（VPN）
OpenVPN

外部リンク

SoftEther VPN Project（英語）
SoftEther VPN プロジェクト（日本語）
ソフトイーサ株式会社

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