Something There

「Something There」について

「Something There」（サムシング・ゼア）は、日本の音楽デュオ CHAGE and ASKA の37作目のシングルです。この曲は、1995年5月10日にポニーキャニオンからリリースされました。楽曲は、ハリウッド映画『ストリートファイター』のエンディング・テーマとしても知られています。

リリースの背景と内容

前作「めぐり逢い」から約6ヶ月ほど間を空けてのリリースとなった「Something There」は、これまでのCHAGE and ASKAの音楽の流れを引き継ぎつつも、新たな挑戦が見られます。1990年から使われていた“CHAGE AND ASKA”のロゴは、前作までのシングルやアルバムで見ることができましたが、このシングル以降は異なるスタイルに変更されています。

チャート成績

オリコンの集計によると、「Something There」の累計売上枚数は56.9万枚に達しました。この数字は、前作の125.2万枚から大幅に減少したものですが、ASKAは「作ったときのテンションをそのまま表現した」と語り、英語詞のリリースに対する懸念を軽視しています。音楽に対する情熱が表れた作品です。

収録曲

1. Something There
2. 紫陽花と向日葵
3. Something There （オリジナル・カラオケ）
4. 紫陽花と向日葵 （オリジナル・カラオケ）

カセット盤にはオリジナル・カラオケが収録され、リスナーに新たな楽しみ方を提供しています。

楽曲の解説

Something There

「Something There」は、映画『ストリートファイター』に関連しているだけでなく、CHAGEとASKAが出演した日本航空のCMでも使用された作品です。また、音楽ビデオは1995年にMTVが主催したビデオ・ミュージック・アウォーズで、視聴者による「International Viewer's Choice Award」を受賞しました。このことは、楽曲が国内外で広く認知されたことを示しています。

アルバム『Code Name.1 Brother Sun』には、この楽曲の新たなミックスが収められています。

紫陽花と向日葵

この曲は、CHAGEが1994年にアメリカを旅行した際の経験をもとにしています。その旅の中で、南部の風景やラジオから流れる音楽、さらには町の雰囲気から受けた「色」の感覚を楽曲として表現しています。

アルバムおよび収録のバリエーション

シングルのリリースに先立ち、曲は以下のサウンドトラックやアルバムにも収録されています。

• - STREET FIGHTER ORIGINAL SOUNDTRACK (1994)
• - STREET FIGHTER ARTIST ALBUM (1998)
• - ザ・ストーリーオブバラード II
• - CHAGE and ASKA VERY BEST NOTHING BUT C&A

これらのサウンドトラックは、シングルに先駆けてアメリカで販売され、その後日本でも入手可能になりました。ただし、サントラに収録されたバージョンは、楽曲の終盤のサビがカットされた状態でのリリースとなっています。

まとめ

「Something There」は、CHAGE and ASKAの音楽性を強く反映した一曲であり、映画とのコラボレーションや賞の受賞などにより、その名は広く知られるようになりました。音楽を通じて生まれる感情や色彩を表現したこの作品は、今でも多くのリスナーに愛されています。

もう一度検索