Somewhere something

somewhere something

『somewhere something』（サムウェア・サムシング）は、福岡のFMラジオ局、CROSS FMで2008年10月1日から2010年3月31日まで放送されていたワイドプログラムです。毎週月曜日から木曜日の13時から17時までの午後帯に、リスナーを仮想の旅へと誘うコンセプトで届けられました。

番組のコンセプト

この番組は「旅」を大きなテーマに掲げ、国内外の多様な文化、人々、食、そして歴史といった要素を、ラジオを通じてリスナーに体感してもらうことを目指していました。CROSS FMの公式サイトでは、『somewhere something』の特徴を「聞いて感じるラジオマガジン」や「夢ミゴコチのヴァーチュアル・トリップ」と表現しており、まさに耳から楽しむ旅行雑誌のような存在でした。

放送スタジオの変遷

番組開始当初、2008年10月1日から2009年2月19日までは、福岡市天神にあった岩田屋新館内の「天神きらめき通りスタジオ」から公開生放送を行っていました。しかし、この施設の閉鎖に伴いスタジオの移転が必要となり、2010年3月8日からは福岡市博多区のベイサイドプレイス博多内に設けられた新スタジオからの放送へと切り替わりました。

主なコーナー紹介

『somewhere something』では、旅のテーマに沿った多彩なコーナーが展開されました。

エキゾチック・ジャパン: 毎週、日本の特定の都道府県を一つ選び、その地域の観光情報や隠れた魅力を深く掘り下げて紹介する企画でした。リスナーからのメッセージ募集も積極的に行われ、双方向での情報共有が図られていました。
ANTENA: 映画や音楽といったエンターテインメント情報を幅広く取り上げるコーナーです。最新の作品紹介から話題のアーティストまで、リスナーの興味を惹く内容が提供されました。
SNAP SHOT: タイ王国に特化した情報コーナーで、現地の最新ニュース、ヒットチャートを賑わす音楽、さらには知っていると得する豆知識などが紹介されました。このコーナーは14時34分頃に放送され、タイ国政府観光庁がスポンサーを務める、CROSS FMで長年続けられていた人気企画でした。
JICA world music forest: 世界各地の音楽をピックアップして紹介するコーナーです。異文化に触れるきっかけとして、多様なジャンルの楽曲が15時40分過ぎにオンエアされました。
サムコレ: 番組スタッフやナビゲーターがおすすめする楽曲を随時紹介するコーナーです。
ゲストコーナー: アーティストや映画関係者など、各界の著名人をスタジオに招き、話を聞く企画です。

放送期間中に終了したコーナー

番組の進行とともに、内容のリニューアルや改編が行われ、惜しまれつつも終了したコーナーも存在します。

on the EARTH / MORE on the EARTH: 世界各国の様々な話題を取り上げる企画でした。「世界の〇〇」といったように、特定のテーマを設定して掘り下げることが多く、午前（13時05分頃）と午後（14時05分頃）で異なるテーマが設定されることもあれば、同じテーマでさらに深く掘り下げる回もありました。
サムレポ: リポーターが福岡県内の各地に出向き、街の雰囲気や話題のお店、イベントなどの最新情報を現場から届けるコーナーでした。

『somewhere something』は、約1年半にわたる放送期間を通じて、リスナーに日々の喧騒を忘れさせ、ラジオを通じた心地よい旅を提供する番組として親しまれました。

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