Sony Vegas

Sony Vegas (ソニー ベガス) とは

Sony Vegasは、かつてSony Creative Softwareが開発・販売していたノンリニア動画編集ソフトウェアです。2016年5月、AcidやSound Forgeなどの多くのソフトウェアと共に、MAGIX Software社に売却されました。日本ではソースネクストが販売とサポートを行っています。

歴史と変遷

Sony Vegasは、元々アメリカのマルチメディア系ソフトウェア会社であるSonic Foundryのコンシューマー部門がルーツです。その部門がソニーピクチャーズに売却されたことで、ソニーグループの一員となりました。当初はソニー・メディア・ソフトウェアという名称でしたが、その後ソニーデジタルソフトウェア、マディソン・ソフトウェアと変遷し、最終的にソニークリエイティブソフトウェアとなりました。

ソニーグループ内での位置づけも変化しており、当初は映画部門との連携が重視されていましたが、その後、ソニーの映像、音楽、デバイスなどとの連携を目指すようになりました。

日本国内での展開

日本国内では、ソフトウェアの知識を必要とするサポート体制の構築が難しいことや、Sonic Foundry時代から存在する代理店の存在などから、ソニー自身が積極的に販売を行っていませんでした。そのため、日本国内での普及は限定的でしたが、ローカライズは進んでおり、当初の日本語と英語に加え、ドイツ語、フランス語、ロシア語など多言語に対応しています。現在の日本での代理店はフックアップとソースネクストです。

特徴

Sony Vegasは、音声波形編集ソフトSound Forgeや、波形単位でループを組み合わせて演奏するソフトACIDと連携できる点が大きな特徴です。Vegasのタイムラインは、Acid Proと同様に映像コンテンツを自由に組み合わせることができます。さらに、Acidとほぼ同様の音声編集やプラグインエフェクトを使ったミキシングが可能です。

バージョン12以降は、下位バージョンであるMovie Studioも32bit/64bit版を選択してインストールできるようになりました。ただし、Windows Vista以降のOSのみに対応しており、Windows XPにはインストールできません。

プロフェッショナル向けのVegas Proシリーズは、HD化や大容量処理に対応するため64bit版を強化しています。同時期に発表された64bitモードのオーディオ編集ソフトSpectral Layer 2やSound Forge 11とのシームレスな連携も可能です。

ラインナップ

Sony Vegasには、主に以下の2つのラインナップがあります。

Vegas Pro (ベガス プロ): プロフェッショナル向けのバージョンで、高度な編集機能やエフェクトを備えています。
Vegas Movie Studio (ベガス ムービー スタジオ): コンシューマー向けのバージョンで、比較的安価で使いやすいインターフェースが特徴です。

まとめ

Sony Vegasは、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広いユーザーに対応できる動画編集ソフトウェアです。その歴史や特徴、ラインナップを理解することで、より効果的に活用することができるでしょう。現在ではMAGIX Software社が開発・販売を行っていますが、その機能や使いやすさは多くのユーザーに支持されています。

外部リンク

VEGAS - MAGIX
VEGAS/ACIDシリーズ - ソースネクスト

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