SoundCloud

SoundCloud（サウンドクラウド）

SoundCloudは、音声ファイルの共有を重視したオンラインプラットフォームで、ドイツのベルリンに本社を置くSoundCloud Limitedによって運営されています。このサービスは、アーティストやクリエイターが自身の音声コンテンツを広く共有できる場を提供しており、特に音楽やポッドキャストに利用されています。

概要

2013年の時点で、SoundCloudは約4000万人の登録ユーザーと、さらに2億人以上のリスナーを抱えるプラットフォームとなりました。ユーザーは、アカウントを作成することで、自分の音声ファイルをアップロードし、録音した音声を投稿することが可能です。アップロードできる音声ファイルの総時間は120分までと制限されており、データ容量ではなく時間での管理が行われています。

興味深い点は、ユーザー登録をしなくても、他の人が投稿した音声や音楽を無料で楽しめるところです。SoundCloudは多言語に対応しており、ドイツ語、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、オランダ語、そしてブラジルポルトガル語に対応しています。

投稿された音声は、視覚的要素を取り入れたプレイヤーを通じてアクセスすることができます。このプレイヤーは波形表示や再生ボタン、コメントセクションが組み込まれ、再生に合わせてコメントがタイムリーに表示される機能があります。この機能により、リスナーは他のユーザーとリアルタイムで意見や感想を共有することができます。また、投稿した音声はTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアとも簡単に連携できるため、より広いオーディエンスにアプローチする手段ともなっています。

歴史

SoundCloudの起源は2007年に遡ります。スウェーデンのストックホルムで、アレックス・リュングとエリック・ウォールフォースが音声ファイルの共有を目的としたサービスを発案し、ベルリンに移転して設立されました。最初はミュージシャン同士の音声ファイルシェアが中心でしたが、次第に公に音声を配布するためのプラットフォームへと進化していきました。

2008年以降、Myspaceなどの競合サービスに挑戦するために、リスナーがコメントを残すことができる機能などを導入し、投稿者とリスナーとのインタラクションを強化しました。一方で、2012年末にはユーザーインターフェースを一新し、ブラウジング時に音声再生が維持できる機能や、コメント表示の改善なども行いました。

2016年には、音楽ストリーミングサービスのSpotifyがSoundCloudを買収しようとする動きが報じられましたが、その後、計画が中止されたことが明らかにされました。2017年には7000万ドルの融資を受けることが発表され、プラットフォームのさらに伸びる可能性を示しました。

登録ユーザー数の推移

SoundCloudの登録ユーザー数は年々増加しており、以下のような節目があります。

• - 2010年5月：ユーザー数が100万人に達成。
• - 2011年6月：ユーザー数が500万人に増加。
• - 2012年1月：ユーザー数が1000万人に到達。
• - 2013年7月：ユーザー数が4000万人を突破。

SoundCloudは、現代の音声共有のニーズに応えるプラットフォームとして、多くのアーティストやリスナーを惹きつけ続けています。

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