Splashtop

Splashtopは、アメリカのDeviceVM（後のSplashtop Inc.）によって開発されたLinuxディストリビューションです。その最大の特徴は、パソコンの電源投入からわずか数秒で起動し、アプリケーションが使用可能になるという驚異的な起動速度にありました。

従来のMicrosoft Windowsや他のLinux、Mac OSなどのオペレーティングシステムでは実現が困難であったこの高速起動は、大きな話題を呼びました。Splashtopの技術は、ヒューレット・パッカード、ASUSTeK Computer、Lenovoといった大手PCメーカーの製品にも採用され、一部のPCでは、WindowsなどのOSと並行してマルチブート構成で搭載されました。これらの製品では、ユーザーが特定の操作を行うことでSplashtopが起動し、クイック起動モードとして利用できました。

当初はPCメーカー向けに出荷されていましたが、2011年2月下旬からは一般ユーザー向けにも公開され、個人でもその高速起動を体験できるようになりました。特に注目すべきは、ソニーのVAIOノートパソコンの一部モデルです。これらのモデルでは、電源オフの状態からキーボード上部にあるWEBボタンを押すことで、SplashtopをベースとしたWEBブラウザが起動する仕組みが採用されていました。これにより、ユーザーはパソコンを起動する手間なく、素早くインターネットを利用することが可能になりました。

Splashtopは、その高速起動と使いやすさから、多くのユーザーに支持され、その技術は現在のオペレーティングシステムやデバイスにも影響を与え続けています。

関連情報

Linux: SplashtopはLinuxをベースとしたOSです。

DeviceVM: Splashtopの開発元。

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