StoneyDesigner

StoneyDesigner（ストーニーデザイナー）は、かつてストーンブレインが公開していた無料の3DCGソフトウェアです。このソフトは、同社が以前に提供していたNfDesignの非営利版であるNfModelerの後継として開発されました。

StoneyDesignerは、モデリング、アニメーション、レンダリングといった3DCG制作に必要な機能を一通り備えていました。特に、メタボールの表現に強みを持っており、独自の「メッシュメタボール」機能を搭載していました。これにより、ユーザーは任意のメッシュをメタボールのように柔軟に扱うことができ、より自由な形状表現が可能となっていました。さらに、IGES形式のファイルの読み込みにも対応しており、他のCADソフトとの連携も可能でした。

StoneyDesignerの歴史は、NfDesignやNfModelerといった前身のソフトウェアとも深く関わっています。オートファクト社がリリースしたNxViewというソフトウェアがそのルーツであり、その後、NxDesignと改名されました。ストーンブレインは、オートファクトのNfDesignを基に、非営利版であるNfModelerをリリースしました。以下に、StoneyDesignerの歴史と関連するソフトウェアの変遷をまとめます。

2000年：オートファクトがNxViewをリリース
2000年6月5日：オートファクトがNxViewをNxDesignに改名
2000年6月15日：ストーンブレインが無料のNfViewをリリース
2000年6月21日：オートファクトがNxDesignをNfDesignに改名
2000年7月頃：ストーンブレインがNfDesignの非営利版であるNfModeler 1.0をリリース
2002年12月1日：ストーンブレインがNfModelerの販売を終了
2009年4月2日：ストーンブレインがStoneyDesigner 1.0をリリース
2011年6月15日：StoneyDesigner 2.0をリリース
2014年5月17日：StoneyDesigner 3.0をリリース
2015年10月21日：StoneyDesigner 3.4をリリース
* 2016年1月31日：StoneyDesignerの公開終了

オートファクトは、NfModelerの営利版であるNfDesignを2016年現在も販売しており、NfDesignを地下構造向けに特化したものとして、防災技術株式会社がGeoDesignを販売しています。

StoneyDesignerは、無料でありながら高度な機能を備え、多くのユーザーに利用されました。特にメタボール機能は、他の3DCGソフトにはないユニークな特徴であり、その柔軟性と表現力は高く評価されました。しかし、2016年1月31日に公開が終了し、現在は利用することができません。

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