Strangers 6

Strangers 6

『Strangers 6』（ストレンジャーズシックス）は、日本、中国、韓国の3ヶ国が共同で製作したテレビドラマシリーズです。全15話構成で、国境を越えたキャスト・スタッフによって作り上げられた意欲的な作品として注目されました。

日本では、2012年1月27日から同年5月4日にかけてWOWOWプライムで本放送が行われました。また、製作局の一つであるフジテレビでも、同年3月26日から28日の3夜連続で、第1話から第9話までが一挙放送されるという特別編成が組まれました。

このドラマの製作は、複数の国にまたがる体制で行われました。原作・脚本・監督は、日本の飯田譲治が務め、中国ユニットはケン・イップ、日本ユニットは村上秀晃がそれぞれディレクターを担当しました。撮影は日本、中国、韓国の各地で行われ、スタッフチームも3ヶ国から集められた多国籍チームが編成されました。

あらすじ

物語の舞台は、中国国内に設けられた日中韓三カ国の共同経済領域都市「海港（ハイワン）」です。この架空都市では、三カ国の企業が自由に経済活動を展開していました。しかし、海港を含む一帯に大規模な自然災害が発生するという予測がなされ、その発生確率が3ヶ月以内に80%を超えるという切迫した状況に陥っていました。もし海港が壊滅すれば、三カ国の経済は甚大な被害を受け、東アジア経済全体が崩壊の危機に瀕することになります。

事態打開のため、地質学の権威である峰武博士は、都市の地下深くに特殊な装置を設置することで、被害を大幅に軽減できる可能性を示します。三カ国はこの計画の遂行に向けて連携を図ろうとしますが、何者かがその妨害を企てていることが明らかになります。

この見えない敵に対抗するため、三カ国の公安組織は、それぞれが誇るプロフェッショナルたちを選出し、合計6人からなる極秘チームを結成します。それが「ストレンジャーズ6」です。彼らはそれぞれの思惑や文化の違いから時に反目し合いながらも、国籍や言語の壁を乗り越え、峰武博士の身柄を保護し、アジアの危機を救うという重大な任務に身を投じていきます。

登場人物

「ストレンジャーズ6」を構成するのは、日中韓から派遣された各国の精鋭たちです。

皆藤 悟（日本公安警察）：演じるのは唐沢寿明。任務遂行のためなら手段を選ばない強引さを持つ一方で、仕事とプライベートの区別がつかない堅物な一面も。東京大学法学部卒のエリート。
パク・デヒョン（韓国国家情報院）：演じるのはオ・ジホ。行方不明の父の足跡を追って組織に入った経緯を持ちます。人当たりが良く、特に女性からの人気が高い人物。
ファン・ハイリェン（中国公安局）：演じるのはボウイ・ラム。ストレンジャーズ6のリーダー的存在。貧しい境遇から苦学して公安局に入った過去を持ち、優れた決断力と実行力を発揮します。
立花賢治（日本公安警察）：演じるのは黄川田将也。肉体的な戦闘よりも、その卓越した知識と技術を買われたコンピューターのエキスパートです。
アン・ジヘ（韓国国家情報院）：演じるのはキム・ヒョジン（当初はハン・チェヨンが予定されていました）。男性顔負けの射撃や武道の腕前で知られる実力者。さっぱりとした性格ながら細やかな気配りもでき、男性からの支持も厚いようです。
ウェンチン（中国公安局）：演じるのはリウ・シュエン。ファンと同様、貧しい家庭から努力して公安局に入った過去を持ち、ファンを深く尊敬しています。非常に無口で感情を表に出しませんが、祖国への強い忠誠心を胸に秘めています。

彼ら「ストレンジャーズ6」の他に、北村一輝演じる投資コンサルタントの劉光輝、神野三鈴演じる皆藤悟の妻・恵理、森田涼花演じる娘・美月など、物語に関わる様々な人物が登場します。

音楽

本作の音楽も国際色豊かです。メインテーマ曲「Strangers 6 Theme」および挿入曲「Dancing With Strangers」は、日本のギタリスト布袋寅泰が手掛けています。主題歌には韓国の人気アイドルグループSHINeeの「Stranger」が、挿入歌には同じく韓国のKARAによる「Sweetune」と「My Prayer」が使用されました。音楽全体は原田智英が担当しました。

日本、中国、韓国、それぞれのエンターテインメント界を代表する才能が集結し、サスペンスフルな物語を盛り上げています。国境を越えた協力と対立、そして危機に立ち向かう人々のドラマが、重厚な音楽と共に描かれます。

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