Style (平井堅の曲)

平井堅「style」：楽曲解説と背景

平井堅の19枚目のシングルとして2003年7月30日にDefSTAR RECORDSから発売された「style」。この楽曲は、平井堅の音楽キャリアにおいて、一つのターニングポイントとなった作品と言えるでしょう。

楽曲の特徴

「style」は、これまでの平井堅の楽曲とは一線を画す、アップテンポでダンサブルなナンバーです。キャッチコピーは「平井堅の楽曲史上、最速」というもので、その言葉通り、スピード感あふれるサウンドが特徴です。しかし、オリコンチャートではトップ10入りを逃し、2000年以降のシングルとしては珍しく、ヒットチャートで苦戦しました。

平井堅自身も後に、「周りから「良い曲なんだけどねえ」と言われる」「今思えばメロディがきっちりとある曲の方が喜ばれるのかな。カラオケでも歌いづらいもん（笑）」と語っており、楽曲の難易度や、当時の音楽市場とのミスマッチがあったことを示唆しています。しかし、その一方で、この楽曲に挑戦したことで、平井堅の音楽性の幅が広がったことも事実です。

ミュージックビデオ

「style」のミュージックビデオでは、平井堅が短髪坊主姿で出演しており、その斬新なイメージチェンジも話題となりました。楽曲のイメージに合わせて、スタイリッシュでクールな映像に仕上がっています。

カップリング曲「You Are The Sunshine of My Life」

「style」のカップリングには、スティーヴィー・ワンダーのカバー曲「You Are The Sunshine of My Life」が収録されています。このカバーは、日本人で唯一参加したトリビュート・アルバム『Conception an interpretation of Stevie Wonder's songs』（日本盤）に収録されていたもので、ソニー「ハンディカム」のコマーシャルソングとしても使用されました。

2003年12月27日には、スティーヴィー・ワンダーが7年ぶりの日本公演（デビュー40周年ツアー）をさいたまスーパーアリーナで開催し、平井堅が急遽飛び入りで出演。「You Are The Sunshine of My Life」を熱唱するというサプライズもありました。

楽曲の評価と影響

「style」は、オリコンチャートでは苦戦したものの、平井堅の新たな一面を引き出した楽曲として、ファンからの評価も高い作品です。シングルの累計出荷枚数は2005年9月時点で15万枚を記録しています。

関連作品

「style」は、以下のアルバムに収録されています。

SENTIMENTALovers
Ken Hirai 10th Anniversary Complete Single Collection '95-'05 歌バカ
* Ken Hirai Singles Best Collection 歌バカ2（初回限定盤 AのDisc 2にのみ収録）

また、「style ‐D.O.I. re-M.I.X.‐」としてリミックスバージョンも存在します。

まとめ

「style」は、平井堅の音楽キャリアにおいて、挑戦的な試みであったと同時に、新たな可能性を切り開いた楽曲です。ヒットチャートでの成功とは異なる価値を持つ、重要な作品と言えるでしょう。

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