T字路s

T字路s（てぃーじろす）

T字路sは、日本の音楽シーンで独自の地位を築いているバンドで、2010年5月に伊東妙子と篠田智仁によって結成されました。彼らの音楽はブルースやフォーク、ロックンロールといった多様なジャンルを取り入れ、聴く人々に深い感動を与えています。

活動の歩み

結成からわずか1年後の2011年、T字路sはフジロックフェスティバルにて苗場食堂でのサプライズライブを行い、そのパフォーマンスが注目を集めました。2015年には、細野晴臣の「恋は桃色」や中島みゆきの「ホームにて」、THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTSの「夕暮れ」など数多くの名曲をカバーしたアルバム『Tの讃歌』をリリースしました。この作品は、彼らの音楽的センスと影響を受けたアーティストたちへの敬意を示しています。

2016年には、渋川清彦が主演する映画『下衆の愛』の主題歌「はきだめの愛」を提供し、映画音楽界にも進出しました。また、同年からNHK Eテレの『シャキーン!』内で放送されるコーナー「Y字郎」の音楽を担当しており、さまざまな層の視聴者に親しまれています。

2021年には、WOWOWの連続ドラマ「トッカイ〜不良債権特別回収部〜」の主題歌「夜明けの唄」を歌い上げるなど、その活動範囲はますます広がっています。公式ブログによると、彼らの楽曲は“人生における激情や悲喜交交を人間臭く表現した”ものとされ、代表曲の「泪橋」や「これさえあれば」は特にファンからの支持を受けています。

2022年6月17日に公開された映画『メタモルフォーゼの縁側』では、劇伴音楽を手がけ、さらに同作の主題歌を「うららと雪」名義で芦田愛菜と宮本信子がカバーすることになりました。伊東はこの映画で、芦田が演じる女子高生の母親役としても出演しており、音楽だけでなく演技面でも存在感を示しました。

メンバー紹介

• - 伊東妙子（いとう たえこ）：ボーカル、ギター担当。長いキャリアを誇るシンガーとして知られ、神奈川県横須賀市出身。
• - 篠田智仁（しのだ ともひと）：ベース担当。彼もまた、音楽シーンでの経験を持ち、COOL WISE MANのメンバーとして活動していました。

ディスコグラフィとライブ活動

T字路sはインディーズシーンでもさまざまな作品をリリースしており、アナログシングルやソノシート、配信限定シングルと、幅広いフォーマットでの音楽表現を行っています。また、彼らは多くのライブイベントにも出演しており、全国各地でファンと直接交流する機会を大切にしています。

例えば、2016年には北は北海道から南は神戸まで、数多くのフェスやライブが行われ、特に「まむしの二人旅」というツアーでは各地の特色を活かした素晴らしいパフォーマンスが話題を呼びました。さらに、2022年のフジロックフェスティバルでのステージは、彼らの音楽が多くの人々に再評価されるきっかけとなったことでしょう。

T字路sは、今後もその活躍が期待されるアーティストです。彼らの音楽は、ジャンルの壁を越えた普遍的な魅力を持っており、聴く人々に深い感動を与え続けることでしょう。

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