T-600

ターミネーターT-600の概要

T-600は、映画『ターミネーターシリーズ』に登場する架空のアンドロイド兵器です。この機体は、人間抹殺を目的としてスカイネットによって設計され、特に初期の量産型ターミネーターとしての役割を果たしています。

設定と特徴

T-600は、サイバーダインシステムズのモデルXXXシリーズの一部であると考えられています。外見は生身の人間を模しており、ボディにはゴム製のカバーが施されています。しかし、その特性上、見た目では容易に識別される点が特徴です。身長は2メートル以上で、機械的な声を持ち、移動時には大きな音を発するため、擬態能力には限界があります。このため、T-600は潜入を目的とした後の型のターミネーター（T-800など）に比べて劣っていると言えます。

とはいえ、T-600は通常の人間を大きく上回るパワーを誇り、ミニガンやグレネードランチャーなどの重火器を装備しています。彼らは主に破壊された都市に潜伏する生存者を排除するために派遣され、またスカイネットの重要な拠点を防衛する役割も担っています。

機能と能力

T-600の外骨格はチタン合金製で、小火器に対する防御能力がありますが、耐久性は後のモデルT-800に比べて劣ります。映画の中では、近距離からの銃撃によって簡単に破損し、関節部を集中攻撃されることで動きが鈍る場面も見られます。

興味深いことに、T-600には各部位に小型の電磁コアが内蔵されており、これにより破壊された部分を磁力で引き寄せて自己修復を行うことができます。このため、物理的に完全に機能を停止するまで索敵および戦闘を続けることができます。

T-600の頭部には視覚センサーがあり、作動中は赤く光りますが、機能を停止すると光が消失します。このセンサーはT-800と類似の形状になっていますが、処理ソフトは異なり、画像は白黒に近い色合いとなり、赤色のターゲットカーソルやデータを表示します。

T-600の弱点

T-600にはいくつかの弱点が存在します。頚部の後側に露出したチップが破壊されると、目標追尾機能が短時間失われるため、攻撃の際にはそこを狙うことが有効です。また、頭部がシステムの中枢であるチップを内蔵しているため、一撃で機能を停止させることも可能とされています。

小説版『ターミネーター4』では、T-600が危険な存在である一方、小型の銃でも有効打を与えることができると説明されています。

その他のモデル及び関連情報

T-600の前身としてプロトタイプのT-500が存在しましたが、本編には登場しません。また、その後の進化版であるT-700が登場し、これも映画『ターミネーター4』で見ることができます。T-700は、T-600を小型化したモデルです。

最終的に、T-600はターミネーターシリーズの中でも旧式となり、より高度なモデルであるT-800に取って代わられますが、未来の戦闘場面では依然として使用され続ける様子が描かれています。

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