T1ラグビー

T1ラグビーとは

T1ラグビー（ティーワンラグビー）は、2023年にワールドラグビーが開発した新しいノンコンタクトラグビーです。従来のラグビーの要素を残しつつ、性別や年齢を問わず、誰でも楽しめるシンプルなプレースタイルが特徴です。

特徴

T1ラグビーは、プレーの多様性を重視しており、ラインアウトやスクラム、キック、ブレイクダウンといったラグビーの基本的な要素を含んでいます。プレーヤーは、相手に軽くタッチしたり、腰につけたタグを奪ったりすることで防御を行います。これにより、タックルを避けながらも、戦略的なプレーが可能です。また、一つのチームは原則として7人で構成され、プレー時間は最大10分のハーフで行われます。

実施の背景

日本ラグビーフットボール協会は「みんなにやさしいラグビー」として普及活動を行っており、未経験者や初心者、復帰者など、さまざまなレベルのプレーヤーが参加できるよう配慮しています。男女混合チームでのプレーも可能ですが、両チームでレベルを調整する必要があります。これにより、幅広い層に対してラグビーの楽しさを広めることを目指しています。

世界的な普及活動

2023年から、ワールドラグビーが制作したT1ラグビーのレクチャー資料を基に、イングランド、ニュージーランド、アイルランドの各国ラグビー協会も普及活動を展開し始めました。日本では2025年に特設ページが開設され、YouTubeチャンネル『みんなでラグビー』での情報動画配信や、高校生を対象とした育成プログラムでの体験機会が設けられています。更に、その年には体験イベント「T1 Rugby Challenge」も行われ、参加者に新たなラグビー体験を提供しています。

競技規則

T1ラグビーの競技規則は、ラグビーの持つ価値観を遵守しつつ、参加者間の尊重と善意を重視しています。攻撃側は、7フェーズ以内にトライを狙います。トライの獲得方法は、相手のトライライン上やその先にボールを置くことです。防御側は、ボールキャリアーの肩または肩より下にタッチタックルを行ったり、ボールキャリアーのタグを取ることで得点を阻止します。

また、試合中は最大7名までのプレーヤーで構成されたチームが、柔軟なルールのもとでプレーできます。必要に応じてフィールドのサイズやプレーヤーの数を調整できるため、地域のニーズに応じた柔軟な対応が可能です。

番外編

T1ラグビーは、タッチラグビーやタグラグビーと異なり、より多様なプレーが展開できることが特徴です。特にブレイクダウンやラインアウトにおける争奪の可能性が、新たな戦略を生み出し、ゲームの楽しさを一層引き立てます。さらに、これにより初心者でも参加しやすく、段階的にスキルを磨くことができるため、大変人気を集めています。今後もさまざまなイベントやプログラムが開催される予定です。

まとめ

このように、T1ラグビーは新しいアプローチと参加のしやすさから、誰もが楽しめるスポーツとして成長しています。多様な人々が集い、共にプレーすることで、新たなコミュニティの形成にも寄与するでしょう。スポーツを通じて、交流を深める機会を提供するT1ラグビーの未来に期待が寄せられます。

もう一度検索