TANEBI

TANEBI - 男性フォークデュオの軌跡

「TANEBI」は上田和寛（ボーカル・ギター）と杉山勝彦（ギター・コーラス）の 二人による男性フォークデュオです。2013年に前身の「USAGI」として結成され、2014年にメジャーデビューを果たし、2016年からは「TANEBI」という名称で活動しています。

結成の背景

デュオの結成は2011年の夏にさかのぼります。この年、上田は新宿でストリートライブを行っていました。その際、杉山が彼の歌声に引き寄せられ、初めて二人は対面します。杉山は上田の歌唱力やMCの技術を感心しつつ、彼が感情を込めて歌う姿に感銘を受けたと語っています。

その後、2012年に杉山が上田に自分のストック楽曲を聴かせることで、二人の音楽的なつながりが強まりました。上田は杉山の楽曲に非常に強い共鳴を感じ、「運命を感じた」と述べ、彼に共演を提案しました。この時の杉山の感想は、音楽への情熱が近いことに驚きを覚えたとのことです。こうして、上田が東京に拠点を移し、杉山も一緒に活動を始めることになりました。

メジャーデビューと成長

2014年1月29日、TANEBIはユニバーサルミュージックからのメジャーデビューを果たしました。このデビューシングル「イマジン」は、リリースの数日前には既に先行配信が行われ、各ラジオ番組でも連日オンエアされ、大きな話題を呼びました。業界内では彼らが「2014年最大のプライオリティー新人」とされており、「大ヒットを期待されている」との期待が寄せられていました。

また、二人の音楽活動は主に東京・新宿を拠点に、週に数回のストリートライブから始まりました。これにより、彼らは観客との距離を縮めることに成功し、その後もワンマンライブやイベント出演など多岐にわたる活動を行っています。

名前の変更と活動

2016年の半ばから、杉山が他のアーティストへの楽曲提供を再開し、TANEBIとの活動を並行しながら続けることになりました。同年12月には、所属事務所の独立を機に活動名を「USAGI」から「TANEBI」へと変更しました。この名前の変更は、二人の新たなスタートを象徴するものとなりました。

解散とその後

TANEBIは様々なタイアップ曲やシングル、アルバムをリリースし、音楽シーンにその名を刻んでいきました。しかし、2022年12月22日に解散を発表しました。デュオとして活動したその日々は、多くのファンに愛されながらも、ついに幕を下ろしました。

終わりに

TANEBIの音楽はただのエンターテインメントを超え、聴く人々の心に深く響く力を持っていました。その音楽活動からは、感情豊かな歌声と深いメッセージが溢れ、二人だからこそ生まれたハーモニーは、多くの人々にとって特別な場所を占めています。これからも彼らの音楽が愛され続けることを願っています。

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