TBS放送センター

TBS放送センターの概要

TBS放送センター（ティービーエスほうそうセンター）は、東京都港区赤坂に位置するビルで、その所有者はTBSホールディングスです。この建物は、TBS[[テレビ]]とTBS[[ラジオ]]の本社オフィスやスタジオを有し、在京キー局の中でも特に大規模な社屋として知られています。通称「ビッグハット」と呼ばれ、その名は屋上に設置された円形のパラボラデッキに由来しています。

歴史的背景

この放送センターの建設は、1984年1月にTBS当時の社長が放送センターの建設意向を表明したことから始まりました。在京キー局の中でもTBSは比較的広大な社有地を持っていたため、既存の別館ビルやゴルフスタジオを取り壊し、新しい社屋を移転することなく建設することが可能でした。1985年には、放送センター特別委員会が建設計画の報告書を提出し、土地の面積とスタジオの数について決定がなされました。

1990年には、新社屋建設計画が正式に発表され、最終的に1994年に完成しました。新放送センターから最初に放送されたのは、テレビ番組の特別番組「ニューTBS 輝き!のスタート」とラジオ番組「起き抜け一番!榎さんのニュース&ミュージック」でした。完成後は、アメリカCBSやドイツZDFなどの海外メディアの東京支局も設置され、国際的な交流の場ともなりました。

建物の構造と内部

このビルの構造は、前面に高層部分、後方に中層と低層部分が配置されています。地下1階には駐車場があり、地下2階には中継車専用の駐車場やエネルギー管理設備が整っています。1階には総合受付やロビー、中央管理室、防災センターがあり、一般客が唯一入場できるエリアとなっています。

2階から4階にはテレビスタジオや報道局、情報制作局などがあり、5階から8階には事務スペースが広がっています。さらに、9階にはTBS[[ラジオ]]の本社機能があり、10階以上には社員の福利厚生施設や関連子会社のオフィスも併設されています。最上階の円形パラボラデッキはヘリポートとしても機能し、さまざまなテレビ収録に利用されています。

このパラボラデッキは、夜間にはライトアップされ、天気予報を示す光の色に変化することでも有名です。ビルの正面ゲートには「スモールハット」と名付けられた守衛詰所も併設されており、放送センターのイメージを形成しています。

スタジオの種類

TBS放送センターには多彩なスタジオがあり、ラジオスタジオは主に9階に集約されています。生放送や録音用スタジオが複数設置され、時には他局の放送や収録にも使用されることがあります。テレビスタジオは1994年の移転当初から機能しており、様々な番組制作に対応しています。

また、これまでに数々の有名なテレビ番組やラジオ番組がこの放送センターで制作されており、TBSの顔ともいえる存在です。特にAスタジオやBスタジオなど、最大規模のスタジオは数多くの国政選挙や特番に活用されてきました。

騒動とその後

近年では、2021年9月に発生したビートたけしさんを狙った事件や、2024年のぼや騒動といったトラブルもあり、放送センターは常に注目される存在です。各種メディア活動が行われる一方で、放送センター内での安全管理もこうした事件を受けて強化されています。

TBS放送センターは、放送業界における重要な拠点であり、今後の展望にも期待が寄せられています。新たなメディアの環境にも柔軟に対応しつつ、長い歴史を築いてきたこの場所は、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

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