THE 虎舞竜

THE 虎舞竜について

THE 虎舞竜（ザ・トラ・ブリュー）は、日本のロックバンドであり、その長い歴史と多くの楽曲で多くのファンに愛され続けています。1982年に前身バンドの『トラブル』としてデビューを果たしたものの、3年後に一度解散を経験しました。しかし、1992年に『ザ・トラブル』として活動を再開し、シングル「こっぱみじんのR&R」をリリースしました。この曲とそのカップリングである「ロード」と「道化師（ピエロ）」は、製作費や宣伝費がほぼゼロの状態でリリースされたにもかかわらず、約500枚のセールスを記録しました。

同年の9月、高橋ジョージが日本テレビの深夜番組で「ロード」を披露した際、そのパフォーマンスが強く印象に残り、以降「ロード特集」が放送される運びとなります。この影響により「ロード」は有線放送でチャートを急上昇しました。その後、メジャーレーベルであるmeldac（現：徳間ジャパンコミュニケーションズ）からの要望を受け、バンドは「ロード」のリニューアル盤をリリースしました。

1993年1月にはバンド名を『THE 虎舞竜』に変更。シングル「ロード」をリリースし、オリコン初登場は27位でしたが、以降5週連続で3位にランクインし、結果的には220万枚の大ヒットとなりました。この作品は日本レコード大賞や有線音楽優秀賞を受賞するなど、多くの評価を得ました。その後も「ロード-㐧二章-」「ロード-㐧三章-」などをリリースし、シリーズ全体で累計350万枚以上という驚異的なセールスを達成しました。

1996年には、「ロード」に基づく映画が公開され、その上映と同時に虎舞竜のコンサートが行われる、という新しい試みも行われました。また、2003年にはアルバム『ザ・ロード』をリリースし、この作品では「ロードシリーズ」の全十三楽章が収録されています。これにより、第45回日本レコード大賞の企画賞も受賞しました。

バンドの活躍は続き、2015年には高橋ジョージがNHKドラマ『美女と男子』に出演し、彼が手掛けた楽曲が注目を集めました。2017年にはアルバム『原宿☆ロックンロール☆ヒーローズ』がリリースされ、ボーナストラックとして「ロード～第十四章=愛別離苦」が収録されました。これにより、完結したと思われた「ロードシリーズ」に新たな章が加わりました。

2018年には、ロンドンのアビーロード・スタジオで新たにレコーディングされたベストアルバム『ロード - ザ・ベスト～25th anniversary～』が登場し、さらなる注目を浴びました。その後も、2021年には「ロード～㐧15章×2」をリリース。これは一般公募企画から選ばれたデュエット曲で、May J.|May_J.とのコラボレーションが話題となりました。

このように、THE 虎舞竜は数々のヒット曲と共に、常に進化し続けているアーティストです。2024年には新オリジナルメンバーを迎え、新たなライブ活動を展開することも発表されています。メンバーの高橋ジョージは音楽活動だけでなく、タレント業や俳優業にも相当の時間を割いており、バランス良く多様な活動を続けています。

バンドの持つ独自の音楽性やメッセージは、今後も多くのファンに響き渡ることでしょう。

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