THE BAYS

THE BAYSについて

THE BAYS（ザ・ベイス）は、横浜DeNAベイスターズが運営するスポーツを中心とした複合施設です。横浜スタジアムの隣接地に位置し、地域のスポーツ文化のさらなる発展を目的とした場所となっています。

歴史的背景

この施設の場所には、もともと1918年に設立された日本綿花（現・双日）による横浜出張所がありました。ここは生糸の取引を行う重要な拠点でしたが、1923年の関東大震災により建物が焼失しました。震災後には新たに横浜支店を建設し、戦後は接収されながらも再び商業活動が始まりました。その後、数度の転機を経て、2003年に横浜市が取得し、文化・芸術の拠点としても活用されてきました。

2014年に行われた提案募集の結果、横浜DeNAベイスターズが選ばれ、スポーツとクリエイティブさを融合した施設として改装されることが決定しました。

様々な施設

THE BAYSは、地域のスポーツ施設としての役割を果たすとともに、アートや文化が交錯する場となっています。1階には「Lifestyle Shop +B」と「Boulevard Cafe &9」の2つの店舗があります。前者では日常生活に役立つアイテムを豊富に取りそろえ、後者ではベイスターズ関連の特製メニューを提供しています。また、主催試合がある際には店内でライブビューイングも楽しめるため、ファンにとっての聖地となっています。

2階には「CREATIVE SPORTS LAB」というシェアオフィスがあります。ここはクリエイターや研究者たちの日常的な活動の場としても利用されています。また、地下には「ACTIVE STYLE CLUB」というスポーツスタジオが設けられており、自らスポーツを楽しむ場として機能しています。更に、3階には会議室や多目的スタジオ、4階には球団事務所のスペースがあります。

建築と文化財

THE BAYSの設計は著名な建築家、渡辺節によるもので、彼が携わった作品の中で横浜に残る唯一の建物です。その外観は、1927年に完成したことを示すローマ数字が刻まれた礎石を持つなど、歴史的価値が感じられます。外壁にはスクラッチタイルが使用され、周囲の建物とのバランスも考慮されています。

大きなペガサス像がエントランスの柱頭に彫刻されるなど、細部にも独自のデザインが施されています。2013年には旧事務所棟部分が横浜市の指定有形文化財となり、その文化的価値が認められています。

おわりに

THE BAYSは、横浜の新しい文化とスポーツの融合の象徴であり、地域社会にとって欠かせない存在へと成長しています。今後もさらなる発展が期待されるこの場所で、地域住民や訪問者がともに交流し、楽しめる場となることを願っています。

もう一度検索