THE BLUE HEARTS (アルバム)

アルバム『THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTS』の概要

『THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTS』は、THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTSの名を冠した初めてのアルバムであり、1987年にアナログLPとして発売されました。このアルバムは、彼らの音楽が本格的に世に知られるきっかけとなり、バンドとしての勢いとエネルギーを体現しています。アルバムは、オリジナル楽曲の中でも特に短い収録時間ながら、その中には彼らの個性が多く詰まっています。

特に注目すべきは、収録されている曲の多くが後のベストアルバムに選ばれている点です。しかし、インディーズ時代のシングル「人にやさしく」はこのアルバムには収録されていません。また、このアルバムの後半には、2007年に紙ジャケット仕様で復刻され、その後も2010年には再発が行われました。2011年には、結成25周年を記念して、当時長年リマスタリングされなかった3つのアルバムがデジタルリマスタリングされ、再度ファンの前に登場しました。

収録曲とその解説

1. 未来は僕等の手の中

この曲は、デビュー前のライブで頻繁に演奏されており、アルバムの中でも特に人気のあるトラックです。本来はB面の1曲目になる予定でしたが、歌詞の問題で「ブルーハーツのテーマ」が収録できず、代わりに1曲目に配置されました。

2. 終わらない歌

この楽曲は、特に歌の間奏部分に問題があるため、歌詞には差別的な表現が含まれています。そのため、オリジナルの歌詞ではこの言葉は記載されず、ボーカルも音でかき消され、聞き取りにくくなっています。多くのメディアでテーマ曲としても使用され、多くの人に親しまれています。

3. NO NO NO

この曲は甲本の前バンド「ザ・コーツ」からの楽曲で、パンク・ロックのスタイルを強く感じさせます。

4. 街

1987年のツアーを最後に長らく演奏されなかったこの曲は、1994年に再演され、ファンに再び聴かれることとなりました。

5. 少年の詩

こちらも甲本の前バンドからの楽曲で、歌詞には一部変更が生じています。特にアレンジされたアナザーバージョンも存在します。

6. 爆弾が落っこちる時

この曲は1986年に初披露され、非常にインパクトのあるタイトルとメッセージを持つ楽曲です。

7. 世界のまん中

歌詞の問題で収録できなかった「ブルーハーツのテーマ」の代わりとして選ばれました。

8. 裸の王様

この楽曲は、1986年に披露され、その後も多くのライブで演奏されています。

9. ダンス・ナンバー

収録時間が非常に短く、シンプルな構成ながらも持ち味を持っています。

10. 君のため

アルバムの中で唯一のバラードであり、特定のイベントやドラマでも使用されています。

11. リンダリンダ

メジャーデビュー曲であり、アコースティックなアレンジが加わり、メンバーが好んで演奏していたバージョンが収録されています。

参加ミュージシャン

このアルバムには、バンドのメンバーが参加しています。甲本ヒロト（ボーカル）、真島昌利（ギター）、河口純之助（ベース）、梶原徹也（ドラム）が在籍。

『THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTS』というアルバムは、ただの音楽作品にとどまらず、日本のロックシーンにおいて重要な地位を築いた作品であり、今後も聴き継がれていくことでしょう。

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