THE FIRST TAKE

THE FIRST TAKEについて

「THE FIRST TAKE」（ザ・ファースト・テイク）は、2019年11月5日に発足したYouTubeチャンネルで、音楽と向き合う新しい企画を展開しています。コンセプトは「一発撮りで、音楽と向き合う」であり、多くの著名アーティストによる生演奏を、完全に一発撮りの形式で収録した映像が不定期に公開されています。

このプロジェクトのクリエイティブディレクターである清水恵介は、「ライブでの体験を通じて得られる音楽のリアルな楽しみ方」に重きを置き、ミュージシャンにはレコーディングではなくライブの感覚で演奏するよう指示しています。また、彼は「ドキュメンタリーのように普段なら残されない部分も作品として記録したい」と語り、真実性を重視しています。すべての映像は高画質・高音質で制作され、不要な演出を排除したことで、音楽の「体感解像度」が高められています。すべての撮影はフォトグラファーの長山一樹によって行われ、彼はDirector of Photographyとしてクレジットされています。

チャンネル開設初日の2019年11月15日には、adieuが「ナラタージュ」を披露した映像が公開され、その後次々と異なるアーティストのパフォーマンスがアップロードされていきます。スタジオの中央には一本のマイクが置かれ、演者は必要な機材を使い、真っ白な空間で楽曲を演奏し、パフォーマンス後には作品に関するコメントも残すのがルールです。

592021年には新型コロナウイルスの影響で収録が中断し、「THE HOME TAKE」と題した新しいコンテンツがスタートしました。この企画では、アーティストが自宅やプライベートスタジオから楽曲を届け、家の中から音楽を発信することを目指しています。

さらに、2020年6月からはソニーのヘッドフォン「1000Xシリーズ」とのコラボキャンペーンが開始され、さまざまなアーティストによるCM動画が公開されています。また、12月からはオーディションプログラム「THE FIRST TAKE STAGE」が始まり、2021年7月には初のグランプリが誕生しました。

2022年には初めての有観客ライブ「INSIDE THE FIRST TAKE」が開催され、音楽ファンとの直接の交流が生まれました。さらに、2024年からは新しい企画「FLASH THE FIRST TAKE」がスタートし、60秒の一発撮りパフォーマンスが縦型動画プラットフォームで公開される予定です。

「THE FIRST TAKE」は、ただの音楽動画ではなく、アーティストの表現欲や音楽への情熱を全ての視覚と聴覚で体感できる、新しい音楽文化を創出し続けています。音楽の本質を捉えたシンプルな演出が、このプロジェクトの大きな魅力であり、今後の展開でもさらなる進化が期待されます。

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