THE LAST COP/ラストコップ

THE LAST COP/ラストコップ

『THE LAST COP/ラストコップ』は、2015年に放送された日本のテレビドラマで、日本テレビと動画配信サービスHuluの共同プロジェクトの一環として制作されました。本作は、ドイツの人気刑事ドラマ『DER LETZTE BULLE』を基にしており、日本の俳優、唐沢寿明が主演します。

概要

Huluオリジナルドラマとしては初の作品で、2015年6月19日に特別ドラマとして「金曜ロードSHOW!」で放送され、その後Huluでの配信が始まりました。全7話の構成で、毎週金曜日に新作エピソードが公開されたことで、新規ユーザーの急増を見込みました。特に、Episode 1の視聴率はリアルタイムで12.9%を記録し、同時間帯のドラマの中でトップとなりました。

続いて、2016年には、連続ドラマとして日本テレビ系の「土曜ドラマ」枠にて放映され、前作から1年後の物語が描かれました。シリーズは、視聴者の投票を用いたユニークな演出や、唐沢演じる京極浩介の生死を決定するエピソードなど、視聴者との双方向性を重視した構成が特徴です。

また、作品内では『ごくせん』や『金田一少年の事件簿』などの人気ドラマへのパロディが多数挿入され、視聴者に笑いと驚きを提供しました。同時期に放送されていた『レンタル救世主』とのコラボも話題となりました。最終回は部分的に生放送され、参加型の要素を加える新しい試みがなされました。「京極は生きる？死ぬ？」という選択肢を視聴者が投票で選べる形式は、ドラマ史に残るイベントとなりました。

あらすじ

1985年、横浜の刑事・京極浩介は凶悪犯・カグラを追う中、事故に巻き込まれ昏睡状態に陥ります。なんと、30年後の2015年に目覚めた彼は、昔の知識で再び刑事として現場に戻ることに。周囲の人々は時代に遅れた彼をどう受け入れるのか、また、京極自身は新たな時代にどのように対処していくのか。31年の時が変わり果てた現実に、彼は悪戦苦闘しながらも、新たな事件を次々に解決していきます。

登場人物

• - 京極 浩介 (演: 唐沢寿明): 本作の主人公で、1985年に昏睡から目覚めた刑事。熱意と情熱をもって捜査に臨む。
• - 望月 亮太 (演: 窪田正孝): 若手刑事で京極の相棒となるために選ばれる。彼とのコミカルなやり取りも魅力。

サブキャラクターとして、先輩刑事や部下、さらには家族など、京極の生活を彩る多彩なキャストが揃っています。妻や娘との関係性も物語に奥行きを与え、感情を揺さぶります。

映画化とその他の展開

2017年5月には、映画『LAST COP THE MOVIE』が公開され、観客を楽しませました。特に、サプライズ・マルチエンディングという試みが話題となり、本編の後に異なるエンディングがランダムに上映されるスタイルは、興行収入を大いに押し上げました。

また、Huluではオリジナルストーリーやスピンオフエピソードも配信され、ファンを楽しませ続けました。

『THE LAST COP/ラストコップ』は、単なる刑事ドラマの枠から飛び出し、エンターテインメントとしての魅力を余すところなく発揮した作品であり、多様な要素を取り入れた新しいスタイルのドラマとして記憶されていることでしょう。

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