THE STORY of BALLAD

『THE STORY of BALLAD』： CHAGE and ASKA の初のバラードベストアルバム

『THE STORY of BALLAD』（ザ・ストーリー・オブ・バラッド）は、人気デュオCHAGE and ASKAの初めてのバラード集として1990年2月7日にリリースされた。このアルバムは、彼らの美しいスローバラードを集めた作品であり、ポニーキャニオンから発売されました。後に1993年12月17日にはAPO-CDとして再発され、2004年11月3日にはCDとして再登場を果たしています。

背景とリリースの経緯

本作のリリースに至った背景には、CHAGEとASUKA（現：ASKA）が個々に活動していた時期が関わっています。ASUKAはロンドンでレコーディングをしており、一方CHAGEはMULTI MAXとしての活動をしていました。このような状況で彼らのユニット活動は一時休止していたものの、ベストアルバムのリリースのアイデアが浮上しました。ASUKAは、一般的なベストアルバムではなくスローな楽曲を集めた作品にしようと提案し、結果的に本アルバムが完成しました。

さらに、2004年には『THE STORY of BALLAD II』の発売に合わせて、本作のリマスタリングされた廉価盤がヤマハミュージックコミュニケーションズから再発売されました。その際、アルバムの表記名も「CHAGE and ASUKA」から「CHAGE and ASKA」へと変更され、ジャケットデザインも差し替えられることとなりました。

収録楽曲の概要

アルバムには、CHAGE and ASKAの名曲たちが収められています。収録曲には、1989年にリリースされた『天気予報の恋人』、1985年に発売された13枚目のシングル『オンリー・ロンリー』、そして1988年のアルバム『RHAPSODY』への収録曲『レノンのミスキャスト』や『風のライオン』など、多彩な楽曲がそろっています。これらの曲はそれぞれのアルバムから厳選され、彼らの代表作たちがスローバラードとして再編成されています。

また、特に注目すべきは、「WALK」の楽曲です。このトラックはエンディングに新たなパートが追加され、サビ部分が主に歌われるバージョンが本作にのみ収録されています。

音楽的な特性と影響

本アルバムの魅力は、単なる曲の羅列にとどまらず、彼らの音楽的な成長を反映した作品でもある点です。スローバラードというジャンルを通じて、聴く人々の心に深く残るメロディや歌詞が展開され、リスナーとの強い絆を築いています。特に、感情を込めた歌唱力と巧妙なメロディ作りは、彼らの魅力をさらに引き立てています。

終わりに

『THE STORY of BALLAD』は、CHAGE and ASKAの音楽の進化を示す重要なアルバムであり、今もなお多くのファンに親しまれています。彼らの活動の休止期間を経て生まれたこの作品は、バラードの美しさを再評価する機会ともなり、時代を超えて愛される楽曲の数々を提供してくれるでしょう。音楽の持つ力を感じる一枚として、ぜひ多くの人に聴いていただきたい作品です。

もう一度検索