THE WORLD! EVANGELION JAZZ NIGHT =THE TOKYO III JAZZ CLUB=

アルバム『THE WORLD! EVANGELION JAZZ NIGHT』の詳細

『THE WORLD! EVANGELION JAZZ NIGHT =THE TOKYO III JAZZ CLUB=』は、エヴァンゲリオンシリーズの新たな側面を示すジャズアルバムです。2014年12月24日にスターチャイルドからリリースされ、多くのファンに愛されてきました。この作品は『新世紀エヴァンゲリオン』とそれに続く『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』で使用されたバックグラウンドミュージック（BGM）を、新たにジャズアレンジしたもので、アレンジを手掛けたのは鷺巣詩郎です。

アルバムの特徴

本作は、エヴァンゲリオンシリーズ初の試みであり、ジャズのリズムに乗せてこれまでのメロディーが新たな息吹を吹き込まれています。また、本アルバムには林原めぐみによる3曲のボーカル曲が収録されており、彼女自身が作詞も手掛けていることが特筆すべき点です。ジャケットイラストは、アニメ界で著名な安野モヨコが新たに描き下ろしたものです。

収録曲の魅力

1曲目「WELCOME TO THE TOKYO III JAZZ CLUB」は、曲の最後にペンペンの鳴き声が追加され、独特の雰囲気を醸し出しています。3曲目「COME SWEET DEATH, SECOND IMPACT」では、オリジナルの楽曲「Komm, süsser Tod」を日本語にアレンジしており、林原の歌詞によって新たな解釈が加えられています。

特に注目すべきは、6曲目「EMPTINESS, INTERLUDE」と7曲目「EMPTINESS, THE LONGEST」です。これらはCD版では異なるトラックとして収録されていますが、ハイレゾ配信版では一つにまとめられ、連続して楽しむことができます。

8曲目「DILEMMATIC TRIANGLE OPERA」については、林原が綾波レイの声で歌った未発表テイクも存在しており、その後2018年にリリースされた林原のアルバム『Fifty〜Fifty』でその姿を見ることができます。当初、この曲の作詞を依頼された林原は、歌詞を「Hedgehog's Dilemma」に付けることに対して驚きを隠せなかったと語っています。

さらに、11曲目「THE IMAGE OF BLACK ME」は、1997年に登場したアルバム『EVANGELION-VOX』に収録されていた楽曲の日本語アレンジ版です。

スタッフのクレジット

このアルバムには多くの原曲が使用されており、各楽曲はエヴァンゲリオンの世界観を反映したものになっています。たとえば、M-1は「MISATO (B16)」や「次回予告 (F02)」などが元になっています。他にも、M-2では「Rei I (A01)」が、M-3では「Komm, süsser Tod (M10)」が取り入れられています。

アレンジの随所にエヴァンゲリオンの深いテーマが息づいており、聴く人を惹きつける魅力を持っています。ファンにとっては、一度は聴いておきたい一枚であることは間違いありません。エヴァンゲリオンシリーズの音楽に新たなアプローチを加えたこのアルバムが、ジャズとともにどのような未来を切り開くのか、楽しみでしょう。

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