THE MAD CAPSULE MARKETS

THE MAD CAPSULE MARKETS

概要

THE MAD CAPSULE MARKETS（ザ・マッド・カプセル・マーケッツ）は1985年に日本で結成されたロックバンドである。当初は前身バンドBERRIE（ベリー）があり、そのメンバーが形を変えて今のバンド名となった。1991年にメジャーデビューを果たし、瞬く間に日本のロックシーンに名を刻んだ。2006年には活動を休止した。

バンドの中心メンバーには、ヴォーカルのKYONO（キョーノ）、ベースのTAKESHI UEDA（タケシ ウエダ）、元ギタリストの室姫深（むろひめしん）が含まれており、彼らは高校時代に音楽活動を開始した。最初のインディーズ作品をリリースした後、メンバーは交代を経て、ギタリストのISHIG∀KIが加入し、1991年には一気に三枚のシングルを同時リリースしてメジャーデビューした。このデビュー以降、彼らはパンクバンドとしてスタートしたが、次第に日本のラウドロックの象徴的存在へと成長していった。

音楽性・特色

彼らの音楽スタイルは、結成初期に多くのパンクバンドからの影響を受けつつも、広範囲にわたる音楽要素を取り入れている。特にYMOへの愛好が見られ、サンプラーやシーケンサーを用いた楽曲制作を早くから行っていた。このため、ラップロックやミクスチャー・ロックの先駆けとも言われており、高い評価を受けている。

メンバーのルックスやプレゼンテーションは、初期のジャパニーズパンクの影響を感じさせるもので、主にストリートファッションへとシフトしていった。ミュージックビデオにはスケートボードやサーフィンの要素が登場し、ストリート文化を取り入れることで、より多くのフォロワーを生成した。

また、サポートメンバーとの協力や、他アーティストとのコラボレーションも頻繁に行い、電撃ネットワークとの関係は特に深く、一部の楽曲には彼らが参加している。

メンバー構成

元々はKYONO、TAKESHI UEDA、室姫深の3名で構成されている。TAKESHI UEDAは全ての楽曲をプロデュースし、KYONOがヴォーカル、MOTOKATSU MIYAGAMIはドラム、プログラミングを担当していた。その他にも、過去には多くのメンバーが在籍し、特に室姫深は初代ギタリストであったが、1991年に脱退。ISHIG∀KIがその後に加入し、バンドの音楽性に新たな風を吹き込んだ。

ヒストリー

1985年にKYONOと室姫深を中心に結成されたBERRIEが起源となり、1990年に「THE MAD CAPSULE MARKET'S」へと改名。その後、インディーズ音源をリリースし、1991年にはメジャーデビューを果たす。この過程で彼らは、さまざまな音楽イベントに参加し、多くのバンドやアーティストと共演してきた。

1996年6月には、ギターのISHIG∀KIが脱退、さらにサポートメンバーを迎え、アコースティックでのライブイベントや海外でのツアーもこなした。これにより彼らのファン層は国内にとどまらず、海外にも広がりを見せた。

2006年には、活動休止を発表し、その後もメンバー各自が異なる方向性で音楽活動を続けている。ただし、彼らの影響を受けた後輩バンドは多くいるため、その音楽的遺産は色あせることはないだろう。今後の再始動が期待されるバンドでもある。

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