THIS ILLUSION

「THIS ILLUSION」：多様なアレンジとカバーで紡がれる『Fate/stay night|Fate_stay_night』の物語

2004年1月30日に発売されたPCゲーム『Fate/stay night|Fate_stay_night』の主題歌「THIS ILLUSION」は、芳賀敬太による作詞、NUMBER 201による作曲・編曲、そしてM.H.の歌唱によって誕生しました。この曲は、ゲームの発売前から注目を集め、2003年12月28日から30日にかけて開催されたコミックマーケット65で先行シングル「THIS ILLUSION -WHITE LABEL-」として販売されました。

ゲーム本編のエンディングテーマ「days」(歌：CHINO)との両A面シングルとしてリリースされた「THIS ILLUSION」は、ゲームの世界観と見事に融合し、多くのプレイヤーの心に深く刻まれました。その人気は、ゲームの枠を超え、後のアニメ化においても重要な役割を果たします。

2006年、テレビアニメ『Fate/stay night|Fate_stay_night』放送に際し、「THIS ILLUSION」はリアレンジされ、タイトルも「disillusion」へと変更されました。アニメの劇伴を担当した川井憲次による新たなアレンジ、そしてタイナカサチ（現：タイナカ彩智）による歌声が、アニメの世界観に新たな魅力を加えました。このアレンジは、元の楽曲とは異なる雰囲気を持ちながらも、オリジナルの魅力を損なうことなく、アニメ視聴者にも大きな感動を与えました。

さらに、「THIS ILLUSION」は2014年、LiSAによってカバーされ、テレビアニメ『Fate/stay night|Fate_stay_night [Unlimited Blade Works]』の第1期最終話にて挿入歌として使用されました。深澤秀行によるアレンジは、アニメの緊迫感とドラマ性を高め、LiSAの力強い歌声と相まって、多くの視聴者の心を揺さぶる名シーンを演出しました。

これらのアニメでの使用以外にも、「THIS ILLUSION」は数々のアルバムに収録され、その人気は衰えることを知りません。2004年にはショートバージョンが『Fate/stay night|Fate_stay_night ORIGINAL SOUND TRACK』に、2009年には『Fate/Recapture -original songs collection-』に収録されました。

また、様々なアーティストによるカバーも制作されています。2012年には、LR harmony（佐咲紗花、橋本みゆき、飛蘭、美郷あき、yozuca*、rino）が「THIS ILLUSION -10th moon harmony-」として収録。2015年にはLiSAによるカバーが『Fate/stay night|Fate_stay_night [Unlimited Blade Works]』BDボックス特典サウンドトラック、そして2019年にはコンピレーションアルバム『Fate song material』に収録されました。2020年には、乃藍による「THIS ILLUSION (FGOW ver.)」がゲームアプリ『Fate/Grand Order|Fate_Grand Order Waltz in the MOONLIGHT/LOSTROOM』の挿入歌として使用され、『Fate/Grand Order|Fate_Grand Order Waltz in the MOONLIGHT/LOSTROOM song material』に収録されています。

このように、「THIS ILLUSION」はゲーム、アニメ、そして様々なアーティストの解釈を通して、長きに渡り愛され続けている楽曲です。オリジナルバージョンから数々のアレンジ、カバーバージョンまで、それぞれの解釈が加わることで「THIS ILLUSION」は時代を超えて進化し続け、多くのファンに感動を与え続けています。その魅力は、楽曲そのもののクオリティはもちろんのこと、それを取り巻く『Fate/stay night|Fate_stay_night』という作品世界、そしてそれを愛する多くのファンによって支えられていると言えるでしょう。 NBCユニバーサルによる紹介ページも参考にすると、より詳細な情報が得られます。

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