THUNDERBIRD (T.M.Revolutionの曲)

THUNDERBIRD（サンダーバード）について

「THUNDERBIRD」は、1998年10月7日にリリースされたT.M.Revolutionの9枚目のシングルであり、彼にとって初のバラード曲として注目を浴びました。レコード会社はアンティノスレコードで、リリース当時から多くのリスナーの心を捉えました。その後、この曲はTBS系の人気番組『日立 世界・ふしぎ発見!』のエンディングテーマにも起用され、リリースから25年後の2023年11月18日放送回では、再びエンディングで流されるという貴重な瞬間がありました。

売上と影響

「THUNDERBIRD」は、オリコン調べで累計売上が50.2万枚を超え、T.M.Revolutionの代表作の一つとしてその地位を固めました。彼は、この曲が持つメッセージがリスナーの心に響くことを重視し、作詞を手掛けた井上秋緒もそのストーリーを描いた小説を雑誌「PATiPATi」で発表しています。これにより、歌詞の背景にある深いテーマがさらに広がりを持ちました。

曲のテーマと聴き方

西川貴教は、「聴いてもらった時に、皆がどんな風に感じるのかがこの曲の魅力」とコメントしており、聴く人それぞれの経験や人生と重なり合うことが重要だとしています。彼は曲の中に自分の感情を反映させつつも、「僕の気持ちをわかってください」という受動的なアプローチではなく、各人が自由に解釈できることを理想としていました。

ミュージックビデオの制作

このシングルのミュージックビデオは新潟の持倉鉱山跡にて撮影され、美しいアーチ型の建物や背景を活かした映像が表現されています。撮影では、5トンもの水を持ち込み、全身を雨に打たれるシーンが用意されたそうです。西川は、1時間あたり500mlの大量の水を浴びながら撮影に臨み、その後は毛布で身体を温めるなど、過酷な条件下での撮影でした。

セルフカバーと再演

「THUNDERBIRD」は、セルフカバーアルバム『UNDER:COVER』の人気投票でも6位を獲得し、未だに多くのファンに愛されていることが示されています。また、アニメ監督の福田己津央が本曲のファンであったことで『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにT.M.Revolutionが起用されるきっかけとなりました。その後、アルバム『coordinate』に収録されたバージョンでも登場しています。

カップリングと影響

カップリング曲である「アンタッチャブルGirls」は、後にFayrayによってカバーされ、英語のタイトル表記で再登場しました。これにより、他のアーティストとのコラボレーションや再解釈が生まれるなど、楽曲の可能性が広がりました。「THUNDERBIRD」はただのバラードではなく、音楽界での熱い情熱や影響力を感じさせる楽曲であり、聴くたびに新たな発見がある作品です。

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