TOFROM YAESU

TOFROM YAESU（トフロム ヤエス）

概要

TOFROM YAESUは東京都中央区八重洲一丁目に位置し、都市再開発の一環として設立される大規模な複合施設です。このプロジェクトは「東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発事業」として進められています。地域はA地区とB地区に分けられ、A地区には地上10階、地下2階のビルが建設される予定で、高さは約45メートルとなる見込みです。B地区には、地上51階、地下4階の高層ビルの建設が計画され、高さは249.72メートルにも及びます。

特にB地区の地下には、バスターミナル東京八重洲の第2期エリアが整備されることが決まっています。このプロジェクトは、八重洲に本社を持つ総合不動産会社、東京建物が主体となって進めています。

B地区の開発は2019年1月に組合が設立され、2020年6月には権利変換計画が認可されました。その後、既存の建物の解体作業が2020年10月に開始され、2021年10月には建設がスタートしました。対照的に、A地区の組合設立は2022年2月、権利変換計画の認可は2023年1月に行われ、2024年の着工予定となっています。

名称の由来

2025年3月3日に、この開発エリアの名称が「TOFROM YAESU」と名付けられました。また、A街区は「TOFROM YAESU THE FRONT」、B街区は「TOFROM YAESU TOWER」という名称になることが決定しました。ここでの「TOFROM」とは、「TO」と「FROM」を組み合わせた造語であり、地域に多様な人々、物、そして事柄が集まり、相互に繋がって価値を生み出していくことを目指すという意味が込められています。このプロジェクトは、当初2025年の竣工を目指して進行していました。

事故の発生

しかし、2023年9月19日午前9時20分頃、B地区で大きな事故が発生しました。劇場棟の7階で、タワークレーンによって吊り下げられていた長さ18メートル、重さ約7トンの小梁が、仮設でボルトが固定された直後に落下しました。この影響で、前もって設置されていた7階の小梁2本や、大梁が崩落し、多くの鉄骨構造に影響を与える結果となりました。

この事故により、5名の作業員が落下し、そのうち2名が命を落とすという痛ましい結果になりました。この影響を受け、工事は一時中断されましたが、2024年1月16日に再開されました。

まとめ

TOFROM YAESUは、東京の重要な交通拠点である八重洲地区での大規模な再開発であり、その完成が地域にどのような影響を与えるのか、多くの人々が注目しています。進行中の工事や名称の背景には、多様な価値の創造を目指す強い意志が感じられます。

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