TOHOシネマズ有楽座

TOHOシネマズ有楽座の歴史

TOHOシネマズ有楽座は、東京都千代田区有楽町に位置し、1957年10月9日にオープンしました。名前の由来は、かつて有楽町1丁目に存在した同名の劇場に由来し、映画愛好家たちにとって特別な存在として親しまれてきました。開館当初は「ニュー東宝」と呼ばれ、洋画封切館として2つのスクリーンを備えていました。

沿革と名称変更

映画館の歴史は、ニュー東宝とスキヤバシ映画劇場という2つのスクリーンで始まりました。開館当初、ニュー東宝はエスカレーターで上がる映画館として注目を浴びました。その後、1972年に両館が統合され「ニュー東宝シネマ1・2」となり、数々の名作映画が上映されました。

特に1980年代から1990年代にかけては『アニー・ホール』や『AKIRA』などのヒット作を生み出し、シネマの中心地として有名になりました。しかし、1995年にはシャンテ・シネの開館に伴い、ニュー東宝シネマ2は閉館。シネマ1は後に「ニュー東宝シネマ」と改名され、再び新たなスタートを切りました。

有楽座としての新たな幕開け

2005年、ニュー東宝シネマは改装を経て「有楽座」と改名。これにより、洋画と邦画の上映が行われ、再び映画ファンに愛される場所となりました。翌年にはTOHOシネマズによって運営が移管され、さらなる革新が行われました。

インターネットチケット販売やポイントカード制度が導入されるなど、時代に即したサービスが展開されました。館内は395人の収容能力を備え、ファンが集う賑やかな場所となりました。

閉館とその後の展開

しかし、時代の変化により、2015年2月27日、TOHOシネマズ有楽座は閉館を迎えました。フィナーレには『6才のボクが、大人になるまで。』が上映され、多くのファンが最終上映を見届けました。この閉館は有楽町における東宝系チェーンの一つが失われることとなり、多くの人々にとって悲しい出来事となりました。

閉館の数年後、2018年にはTOHOシネマズ日比谷が開業し、こちらでも名探偵コナンシリーズが上映されるなど、続けて映画ファンを楽しませる場所となりました。さらに、旧ニユートーキヨービル跡地には商業施設『ヒューリックスクエア東京』が建設され、時代の流れは続いています。

懐かしい思い出の場

TOHOシネマズ有楽座は、57年5か月にわたり多くの映画ファンに愛されてきました。数々の名作が上映されたこの映画館は、映画の魔法を体験できる場所として、多くの人々の心に残ることでしょう。現在は新たな映画体験が他の劇場で行われていますが、有楽座の思い出は決して色あせることはありません。

もう一度検索