TOUGH外伝 龍を継ぐ男

TOUGH龍を継ぐ男：伝説の格闘家・鬼龍の血を受け継ぐ者たちの物語

概要

『TOUGH龍を継ぐ男』は、猿渡哲也氏による人気格闘漫画『高校鉄拳伝タフ』、『TOUGH』に続くシリーズ作品です。前作『TOUGH』の最終回から10年以上後、2017年を舞台に、伝説の格闘家・鬼龍の息子である長岡龍星の活躍を描いています。シリーズ累計発行部数は1000万部を突破しており、その人気は衰えることを知りません。単行本では『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』から「外伝」の表記が省かれ、『TOUGH 龍を継ぐ男』として刊行されています。

あらすじ

主人公・長岡龍星は、鬼龍の息子でありながら、母を亡くしたことをきっかけに、居場所のない長岡家を飛び出します。彼は実の父・鬼龍を探す旅に出る中で、鬼龍の双子の弟であり灘神影流の継承者である宮沢静虎と出会います。静虎の人格に感銘を受けた龍星は、彼の弟子となり、灘神影流の修行に励むことになります。

しかし、龍星の「龍の血」を感知したかのように、様々な強敵が彼を襲います。その中には、静虎の息子であり、かつては高潔な武道家を目指していた宮沢熹一も含まれています。熹一は鬼龍の身勝手な策略に巻き込まれ、鬼龍を殺害するという過去を抱えており、その経験から、鬼龍のような冷酷非情な人物へと変貌を遂げていました。

熹一は「血の謝肉祭」という格闘大会を開催し、龍星をはじめとした多くの格闘家を強制的に参加させます。この大会を舞台に、龍星は数々の強敵との死闘を繰り広げ、己の成長を遂げていくのです。

主要登場人物

長岡龍星: 本作の主人公。鬼龍の息子。高い知能と武術の才能を持ち、プライドが高く向こう見ずな性格。
宮沢静虎: 鬼龍の双子の弟。灘神影流14代当主。正しく、誠実な性格だが、武術家としての力は絶大。龍星を弟子として迎え入れ、指導にあたる。
宮沢熹一: 静虎の息子。『高校鉄拳伝タフ』『TOUGH』の主人公。鬼龍を殺害した過去を持つ。鬼龍のような冷酷な性格となり、龍星の前に立ちはだかる。
鬼塚姫次: 熹一の弟子。鬼龍の息子。残忍な性格で、龍星とは因縁を持つことになる。
アニマル/関根勇信: 鬼龍の息子。プロの用心棒。粗暴な性格だが、龍星と行動を共にする。
宮沢鬼龍: 龍星らの父。伝説の格闘家。傲岸不遜な性格で、世界中の裏社会で恐れられている。
* その他: 物語には、前作の登場人物や、米軍関係者、R国関係者など、個性豊かなキャラクターが多数登場し、龍星の成長と、複雑に絡み合う因縁を彩ります。

魅力

『TOUGH龍を継ぐ男』は、緻密に描かれた格闘描写、個性豊かな登場人物、そして複雑に絡み合う人間ドラマが魅力です。単なる格闘漫画にとどまらず、人間の業や、父と子の絆、師弟関係など、様々なテーマが深く掘り下げられています。龍星の成長と、彼を取り巻く世界で繰り広げられる戦いを、ぜひご堪能ください。

書誌情報

猿渡哲也『TOUGH 龍を継ぐ男』は集英社より刊行されています。2024年10月現在、32巻まで発売されています。

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