TRY-TONE

TRY-TONE（トライトーン）

TRY-TONEは、1992年に日本で結成されたアカペラグループで、石田事務所に所属しています。東京を拠点に活動し、その卓越した歌唱力とハーモニーは多くのリスナーに愛されています。彼らの音楽スタイルは単に日本国内に留まらず、海外のアカペラ界でも高く評価されています。

グループの成り立ち

TRY-TONEの創設は、永六輔との出会いをきっかけに始まりました。結成当初は、メンバーがラジオやテレビ番組に頻繁に出演し、徐々にその名を広めていきました。彼らの特徴は、既存の楽譜に依存せず、まず基本のキーと曲の構成を決めてから自由に歌うスタイルです。このアプローチは、彼らのオリジナルな音楽表現を生み出す重要な要素となっています。

活動内容

TRY-TONEは全国的にライブパフォーマンスを行っており、特に中学校や高校での芸術鑑賞会に力を入れています。教育現場でも、その楽曲は高い評価を受けており、親しみやすい内容が魅力です。現在のメンバーは主に多胡淳（リーダー）、青木肇、松永ちづるの3名で構成されており、新森春花や松原ヒロなどのサポートメンバーと共に演奏することもあります。

メンバーの多胡淳は、グループのリーダーであり、神奈川県鎌倉市出身。彼は家族とともに音楽に親しんできたバックグラウンドを持ち、高校時代には吹奏楽部でサキソフォンを演奏していました。青木肇は名古屋市出身で、早稲田大学を卒業し、松永ちづるは静岡出身で、グループ内ではお母さん的存在としてメンバーを支えています。

メンバーの変遷

グループの歴史の中で、いくつかのメンバーが脱退や加入を繰り返してきました。貞國公洋や川江美奈子は早期に脱退し、それぞれの音楽キャリアを追求しました。特に川江はシンガーソングライターとしての顔を持ち、多くのアーティストへの楽曲提供を行っています。

音楽スタイルとディスコグラフィ

TRY-TONEの音楽は、多様なアルバムをリリースしており、アカペラでのジャズスタンダードからオリジナル曲まで幅広いジャンルをカバーしています。主なアルバムには「Etoile/12の星の物語」や「A Cappella MAGIC BOX」があり、特に2001年には「A Cappella MAGIC BOX」で最優秀ジャズアルバム賞を受賞し、アメリカでの認知度が高まりました。
これにより、彼らの存在は確立され、国内外での公演機会も増加しました。

ワークショップとファン活動

TRY-TONEはファンとの交流を深めるため、アカペラ歌う会なども開いています。このイベントではメンバーとともにハーモニーを体験することができ、初心者も安心して参加できる内容となっています。月に一度行われるこの会では、メンバーが伴奏しながら多彩な曲を練習し、音楽の楽しさを共有します。

まとめ

TRY-TONEは、日本のアカペラシーンにおいて重要な位置を占める存在であり、そのパフォーマンスと卓越したハーモニーは多くの人々に愛されています。これからも彼らの音楽活動は続き、さらなる発展が期待されます。

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