TSUNAMI -ツナミ-

『TSUNAMI -ツナミ-』

『TSUNAMI -ツナミ-』（原題：해운대、読み方：ヘウンデ）は、2009年に公開された韓国の映画で、観客動員数は驚異の1,145万人を超えました。日本ではパニック映画として宣伝されていますが、韓国では「海雲台（ヘウンデ）」という実在の海辺の町を舞台に、登場人物たちの家族ドラマがメインに描かれています。

概要

この作品は、2009年の韓国において最大のヒット作となり、韓国歴代映画の中でも第4位の動員数を記録。前作『グエムル -漢江の怪物-』以来、3年ぶりに1000万人超えを達成しました。物語は、家族や友人たちの厳しい現実を追いながら、迫りくる自然災害に対する恐怖と闘う人々を描いています。

ストーリー

物語は、インドネシアで発生した巨大津波によって幼馴染であるヨニの父親を救えなかったマンシクを中心に展開します。彼は罪悪感から抜け出せず、毎日酒に溺れることで自らの思いを誤魔化しています。また、彼の弟ヒョンシクは、自らの職務で女性を救助することになり、奇妙な誤解から彼女に迫られる困惑した日々を送っているのです。

一方、地質学者のキムは、海底地震に異変を感じて現地を訪れます。その途中、7年前に離婚した妻ユジンとその娘と再会し、複雑な感情に戸惑いながらも調査を続けます。そして彼は、観光客が集まる海雲台に迫る「メガ津波」を予測します。

物語が進行する中、3つのストーリーが交錯しつつ、ついにキムの予測通りに大津波が海雲台を襲い、緊迫した展開が展開します。

キャストと公開

日本では、この映画はパラマウント・ジャパンとCJエンタテインメント・ジャパンの共同配給により、2010年9月25日から公開されました。CJグループは、韓国国内での配給経験を活かし、日本で自社作品の配信を強化するに至りました。特に、吹替版は「超日本語吹替版」として知られ、著名な監督たちが監修を行いました。

津波の恐ろしさをリアルに感じさせるために、横浜市の日産スタジアムで集められた1万8152人の観客の悲鳴を収録するという特別なアフレコ収録が行われ、映画の臨場感を増しています。吹替版のエンディングソングにはAKB48の「あなたがいてくれたから」が起用され、作品の感情を深めています。

日本での初テレビ放送は、2011年4月23日にWOWOWで予定されていましたが、東日本大震災の影響で中止となりました。

出典と関連情報

韓国公開当時には、ロッテジャイアンツの選手である李大浩がカメオ出演しており、作品の話題をさらに盛り上げました。本作に関する詳細情報は、各種映画データベースや公式サイトで確認することができます。

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