TURNING POINT (奥井雅美の曲)

奥井雅美の21枚目のシングルとしてリリースされた「TURNING POINT」は、同時発売された8cmシングル「CUTIE」とは対照的に、マキシシングルとして発売されました。前作「OVER THE END」に続き、アニメーション以外のタイアップがついた楽曲であり、奥井自身がパーソナリティを務めていたラジオ番組のタイトルにも使用されました。

特筆すべきは、その制作陣の豪華さです。ギターにはTOTOのスティーヴ・ルカサー、ベースにはMR. BIGのビリー・シーンという、世界的なトップミュージシャンが参加し、楽曲に重厚なロックサウンドをもたらしています。奥井自身も、この楽曲を自身のターニングポイントの一つとして捉えており、1994年に発表した「REINCARNATION」と並び、重要な作品として挙げています。

当時、アニソン歌手として活動していた奥井の楽曲に、ルカサーやシーンといった大物ミュージシャンが参加したことは、洋楽ファンからも驚きの声が上がりました。しかし、奥井は「世界のミュージシャンってすごいなと感じられた良い機会でした」と語り、彼らとの共演を通じて大きな刺激を受けたことを明かしています。

「TURNING POINT」は、アルバム『NEEI』にもL.A. versionとして収録されています。シングル版とアルバム版の違いは、ドラムにあります。シングル版では打ち込みのドラムが使用されていますが、アルバム版ではジョシュア・イーガンの生ドラムがフィーチャーされており、より生々しいサウンドを楽しむことができます。

収録曲
TURNING POINT
CUTIE (KENNY'S SUBLIMITY VERSION)
TURNING POINT (off vocal version)

参加ミュージシャン
スティーヴ・ルカサー（ギター）
ビリー・シーン（ベース）
ジョシュア・イーガン（ドラム：アルバム『NEEI』収録のL.A. versionのみ）

「TURNING POINT」は、奥井雅美のキャリアにおいて、重要なターニングポイントとなった作品であり、その豪華な制作陣と、ロック色の強いサウンドは、多くの音楽ファンを魅了しました。

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