Take Over The Moon

WayVのミニアルバム『Take Over The Moon』：躍進を遂げたグローバルグループの軌跡

2019年10月29日、中国出身の7人組ボーイズグループWayVは、Label Vより2枚目のミニアルバム『Take Over The Moon』をリリースしました。前作『Take Off』から約半年ぶりとなるカムバックは、彼らがグローバルシーンで存在感を高める重要な一歩となりました。

アルバムには、タイトル曲「天选之城 (Moonwalk)」を含む全6曲が収録されています。特徴的なのは、メンバーのヘンドリーとヤンヤンが初めて作詞に参加したこと。彼らの才能と成長が、このアルバムに深みを与えています。

タイトル曲「天选之城 (Moonwalk)」は、オーケストラの壮麗な旋律と力強いトラップサウンドが見事に融合した楽曲です。歌詞には、WayV独自の音楽性を確立していくという強い決意が込められています。ミュージックビデオは、公開と同時に大きな話題を呼び、YouTubeでの再生回数は瞬く間に増加しました。

その他の収録曲も魅力的な楽曲が揃っています。「秘语 (Love Talk)」は、言葉を超えた強い引力を感じさせるラブソングで、後に英語版もリリースされました。「黑夜日出 (Yeah Yeah Yeah)」、「心心相瘾 (King of Hearts)」、「面对面 (Face to Face)」、「幸福遇见 (We go nanana)」は、それぞれ異なる音楽的アプローチで、WayVの幅広い表現力を示しています。特に「心心相瘾 (King of Hearts)」と「幸福遇见 (We go nanana)」は、ヘンドリーとヤンヤンが作詞に参加した楽曲で、彼らの感性が光る作品となっています。

アルバムリリース後、WayVは精力的なプロモーション活動を行いました。韓国の音楽番組『SHOW CHAMPION』や『The Show』に出演し、タイトル曲を披露。グローバルアーティストとしての地位を確固たるものにしました。さらに、武漢、バンコク、ソウル、深圳で開催されたファンミーティングツアー「Section#1_We Are Your Vision」では、世界中のファンと交流を深めました。

『Take Over The Moon』は、韓国ガオンチャートアルバムランキングで週間5位にランクイン。iTunesトップアルバムチャートでは、世界16の国と地域で1位を獲得するなど、輝かしい成績を残しました。中国の主要音楽サイトQQミュージックでも人気チャートとミュージックビデオチャートで1位を獲得し、WayVのグローバルな人気を証明しました。

2020年3月13日には、リパッケージアルバム『Take Over The Moon - Sequel』が発売されました。オリジナルアルバムに「Love Talk」の英語版と、7人のメンバーが自ら書き下ろした文章を朗読するナレーショントラック「WayV.oice #1」の2曲が追加されています。「Love Talk」の英語版は、グローバルなファン層へのアプローチをさらに強化する役割を果たしました。リパッケージアルバムは、韓国ガオンチャートアルバムランキングで週間3位という好成績を収め、アルバムの人気をさらに押し上げました。

『Take Over The Moon』とそのリパッケージアルバムは、WayVの音楽性とグローバルな人気を確立した重要な作品であり、彼らの今後の活躍を期待させる、記憶に残る一枚となりました。多様な音楽性と、メンバーそれぞれの個性が融合したこのアルバムは、K-POP史に新たな一ページを刻んだと言えるでしょう。今後のWayVの更なる活躍に期待が高まります。

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