Taking a trip down MEMORY LANE

『taking a trip down MEMORY LANE』（テイキング・ア・トリップダウン・メモリーレーン）は、日本のシンガーソングライター、杏子のベスト・アルバムとして1999年10月27日にPolydorレーベルから発売されました。このアルバムは、1994年にリリースされた『SWEET BOX〜Rare & Best〜』以来、約5年ぶりとなる待望のベストアルバムであり、杏子の音楽キャリアの中でも特に重要な作品の一つとされています。

アルバムの特徴として、収録されている楽曲の多くが、人生や感情の深淵に触れるような重いテーマを扱っている点が挙げられます。これらの楽曲は、杏子の卓越した歌唱力と表現力によって、聴く者の心に深く響き、共感を呼び起こします。また、このアルバムには、これまでアルバムに収録されていなかった貴重な楽曲も含まれており、ファンにとっては見逃せない内容となっています。

具体的には、1997年にリリースされたシングル「イジメテミタイ」のカップリング曲であった「JOHNNY MOON DOGの行方に関する仮説」が、今回初めてアルバムに収録されました。この楽曲は、独特な世界観と音楽性が特徴で、杏子の幅広い音楽性を感じることができます。さらに、同じく1997年にリリースされたシングル「永遠という場所」も収録されています。この曲は、杏子の代表曲の一つであり、その美しいメロディーと切ない歌詞が多くの人々を魅了してきました。

また、NHKの『みんなのうた』でオンエアされた「遠い夏休み」も、このアルバムで初めてアルバム収録されました。この曲は、郷愁を誘うメロディーと、夏の日の記憶を呼び起こす歌詞が特徴で、幅広い世代から支持を受けています。加えて、福耳の楽曲「星のかけらを探しに行こう Again」も収録されており、杏子の多様な音楽活動の一面を垣間見ることができます。

このアルバムは、CDのみでリリースされ、初回特典として、シンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」のカバーを収録した8cmCDが同梱されました。このカバー曲は、杏子の新たな魅力を引き出しており、ファンにとっては非常に貴重な特典となっています。

『taking a trip down MEMORY LANE』は、杏子の過去の楽曲を振り返りながら、彼女の音楽の進化と深みを再認識できる、まさに「記憶の小道」を辿る旅のようなアルバムです。重厚なテーマの楽曲から、心温まるバラード、そして実験的なサウンドまで、杏子の多彩な魅力が凝縮されており、幅広い音楽ファンにおすすめできる作品です。このアルバムを通じて、杏子の音楽の世界を深く堪能してみてはいかがでしょうか。

もう一度検索