TASHA

TASHA：韓国のR&Bシーンを彩るシンガーソングライター

TASHA（ターシャ、本名：ユン・ミレ）は、韓国を代表する実力派女性R&Bシンガーでありラッパーです。1981年5月31日生まれ。英語名はNatashaで、「t」名義でも活動しています。夫は、韓国のヒップホップグループDrunken TigerのメンバーであるTiger JKです。

複雑なキャリアの始まり：UPTOWNからソロ活動へ

在韓米軍兵士の父と韓国人の母の間に生まれたTASHAは、16歳でヒップホップユニット「UPTOWN」のリードボーカルとして華々しくデビューしました。作曲家のチョン・ヨンジュンに見出され、才能を開花させた彼女は、グループで数枚のアルバムをリリースします。しかし、メンバーの麻薬事件をきっかけにUPTOWNは解散。順風満帆なスタートとは裏腹に、早くも困難に直面することとなりました。

その後、エニーとのヴォーカルユニット「Tashannie」を結成し、アルバム『Parallel Prophecys』を発表。カバー曲「ハルハル」はヒットを記録し、人気を獲得しました。しかし、再び麻薬事件に関連したトラブルに見舞われ、活動は中断されます。

2001年、TASHAは「t」名義でソロデビュー。アルバム『As Time Goes By』は、リードトラック「シガニ フルンティ」の大ヒットにより、韓国におけるブラックミュージックブームを巻き起こすほどの成功を収めました。この成功は、彼女の音楽的才能と表現力の高さを証明するものでした。

ソロ活動と困難：契約問題と活動休止

その後も『Gemini』、『To My Love』などのアルバムを発表し、精力的に活動を続けました。しかし、所属事務所との契約問題が発生し、活動は一時中断を余儀なくされます。才能と人気を兼ね備えた彼女にとって、数々の困難が立ちはだかる、厳しい道のりでした。

国際的なコラボレーション

TASHAは、韓国の音楽シーンにとどまらず、国際的な活動も展開しています。DJ HASEBE、DOUBLE、SAKURA、SPHERE of INFLUENCEなど、日本のヒップホップ・R&Bアーティストとの共演を果たしており、その音楽性は国境を越えて高く評価されています。

まとめ：韓国音楽史に刻まれた存在

数々の困難を経験しながらも、TASHAは独自の音楽性を追求し続け、韓国のR&Bシーンに大きな影響を与えました。ソロ活動、ユニット活動を通して、数々のヒット曲を世に送り出し、韓国のブラックミュージックブームを牽引した功績は、音楽史に刻まれるべきでしょう。彼女の音楽は、これからも多くの人々に感動を与え続けることでしょう。今後の活動にも期待が高まります。

ディスコグラフィ（抜粋）

Best (2003)
R&B Album (2003)
Gemini (2002)
To My Love (2002)
* As Time Goes By (2001)

TASHAの経歴は、才能と困難、そして音楽への情熱が複雑に絡み合った物語です。彼女の音楽は、今後も聴き継がれていくことでしょう。

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