The ジブリ set

アルバム『the ジブリ set』の魅力

『the ジブリ set』は、日本のミュージシャンDAISHI DANCEによる4枚目のアルバムで、2008年11月26日にURBAN SOUND PROJECTから発売されました。このアルバムは、スタジオジブリの名作映画からインスパイアされた楽曲を、現代のクラブミュージックスタイルにリミックスした作品です。ジブリ作品が持つ独特の感情や風景を、DAISHI DANCEのテイストで再構築することによって、新たな音楽体験を提供しています。

アルバムのコンセプト

『the ジブリ set』は、アニメーション映画のサウンドトラックとして特に評価されている久石譲の楽曲を、クラブミュージックのリズムとエレメントを取り入れ、よりダンス向けにアレンジされたものです。このアルバムに収録された曲は、リズミカルでありながらも、それぞれが映画の名シーンを思い起こさせるようなメロディを保っています。このようなアプローチにより、ジブリ作品のファンだけでなく、ダンスミュージックを愛する人々にも訴求力のある内容となっています。

収録曲の紹介

1. 君をのせて feat. 麻衣

本アルバムの冒頭を飾るのは、『天空の城ラピュタ』の名曲「君をのせて」です。麻衣の透き通るようなボーカルがリミックスに新たな息吹を与え、原曲の持つ壮大さを保ちつつも、クラブで響かせたいサウンドに仕上がっています。

2. あの夏へ

『千と千尋の神隠し』からは「お前の名前で呼んでやる」という気持ちが込められた楽曲「あの夏へ」が収録されています。この曲は、夏の思い出を語るかのような爽やか楽しさを演出しています。

3. 風のとおり道

『となりのトトロ』の楽曲「風のとおり道」は、懐かしい気持ちを呼び覚ますナンバーです。DAISHI DANCEのリズム感が加わることで、より躍動的な印象を与える曲となっています。

4. The Rose feat. Lori Fine

『おもひでぽろぽろ』をモチーフにしたこの曲は、Lori Fineが参加しており、ジャズの要素を取り入れた新たな解釈を楽しめます。

5. 海の見える街

「海の見える街」は、映画『魔女の宅急便』を象徴する楽曲です。心が温まるようなメロディーが印象的で、リミックスによってよりダンスフロア向けにアレンジされています。

6. 人生のメリーゴーランド

『ハウルの動く城』からの「人生のメリーゴーランド」は、原曲の美しさを残しつつ、耳に残るリズムで楽しめるよう工夫が凝らされています。

7. ナウシカ・レクイエム

『風の谷のナウシカ』の深い感情をもとにした「ナウシカ・レクイエム」は、異なるアレンジが施され、印象的な短い時間の中に、映画のテーマを表現しています。

8. もののけ姫

「もののけ姫」は、同名映画のテーマソングとして非常に人気の高い楽曲です。DAISHI DANCEのリミックスにより、ダンスエネルギーの高いアレンジが施されています。

9. いつも何度でも feat. Chieko Kinbara

『千と千尋の神隠し』の「いつも何度でも」では、Chieko Kinbaraの声が引き立ち、感動的な要素を持ちつつ、ダンスミュージックに適したアレンジとなっています。

10. Take Me Home Country Roads feat. arvin homa aya

アメリカンフォークが色濃く感じられるこの楽曲は、『耳をすませば』の世界観を見事に表現しています。アレンジの際にDAISHI DANCEとarvin homa ayaが協力し、ユニークな仕上がりに。

11. となりのトトロ

『となりのトトロ』の名曲「となりのトトロ」を、ダンスフロアのためにリメイク。心温まる旋律が現代のビートに生まれ変わっています。

まとめ

『the ジブリ set』は、クラブミュージックにスタジオジブリの魅力を融合させた作品であり、音楽ファンだけでなく、映画ファンにも価値を提供するアルバムです。DAISHI DANCEによる新たな試みは、音楽の新しい楽しみ方を示しており、リスナーにとって忘れられない音楽体験をもたらしています。

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