The Elder Scrolls II: Daggerfall

『The Elder Scrolls II: Daggerfall』（ジ・エルダー・スクロールズ・ツー・ダガーフォール）は、ベセスダ・ソフトワークスが開発・発売したアクションRPGであり、人気シリーズ「The Elder Scrolls」の第2作目にあたります。前作『The Elder Scrolls: Arena』の続編として、より洗練されたゲームシステムと広大な世界を提供しています。

舞台と特徴

前作がタムリエル大陸全体を舞台としていたのに対し、本作ではタムリエルの2つの州、ハイロックとハンマーフェルが物語の中心となります。プレイヤーは、この広大な地域に点在する15,000もの都市、町、村、ダンジョンを探索できます。これにより、前作をはるかに凌ぐ探索の自由度とボリュームが実現しました。

ゲームシステムも大きく変更されました。前作の経験値ベースのシステムから、アイテム報酬を中心としたシステムへと移行し、プレイヤーは探索を通じて強力なアイテムを獲得し、キャラクターを強化していくことになります。

ストーリー

プレイヤーは、タムリエルの皇帝からダガーフォールの王に宛てられた重要な手紙を探し出すという使命を負います。さらに、かつてタムリエルを治めていた亡霊、Lysandusの魂を解放するというもう一つの目的も抱えています。しかし、本作の最大の特徴は、その自由度の高さにあります。メインクエストに縛られることなく、プレイヤーは自分の興味や目的に沿って世界を自由に探索し、様々なクエストに挑戦できます。この自由度の高さは、後のシリーズ作品にも受け継がれています。

技術

ゲームエンジンには、ベセスダが開発したXnGineが採用されました。このエンジンは、当時としては高度なグラフィックと物理演算を実現しており、ゲームの没入感を高めることに貢献しました。XnGineの改良版は、後に『An Elder Scrolls Legend: Battlespire』や『The Elder Scrolls Adventures: Redguard』にも採用されています。

無料公開

The Elder Scrollsシリーズの15周年を記念して、2009年に本作はベセスダのWebサイトから無料でダウンロードできるようになりました。さらに、2022年にはSteamでも無料公開され、より多くのプレイヤーが手軽に楽しめるようになりました。

Daggerfall Unity

非公式のリメイクプロジェクトである『Daggerfall Unity』も存在します。これは、オリジナルのDaggerfallをUnityエンジンで再現しようとする試みで、グラフィックの向上やMODの導入など、様々な改良が加えられています。これにより、現代の環境でも快適にDaggerfallをプレイできるようになりました。

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