The End of the Dream/Rouge

LUNA SEAの16thシングル「The End of the Dream/Rouge」：再始動と新たな表現

2012年12月12日、LUNA SEAは16枚目のシングル「The End of the Dream/Rouge」をリリースしました。これは、バンド再始動後2作目のシングルであり、同時にユニバーサルミュージック移籍後初の作品という、重要な意味を持つ作品です。

特徴的なのは、LUNA SEA初の両A面シングルとして制作された点です。表題曲である「The End of the Dream」と「Rouge」、両楽曲がシングルA面として扱われ、それぞれの魅力を余すことなく提示しています。さらに、4種類の形態（初回限定盤A、初回限定盤B、初回限定盤C、通常盤）で発売され、ファンにとってコレクターズアイテムとしても価値のあるリリースとなりました。

両楽曲は、2012年から2013年にかけて行われたツアー「The End of the Dream ZEPP TOUR 2012 『降臨』」で先行披露され、その時点で既に高い評価を獲得していました。「The End of the Dream」は、壮大なスケール感と力強いサウンドで聴くものを圧倒し、「Rouge」は、繊細さと洗練されたメロディーで魅了する、対照的な魅力を持つ楽曲です。

そして、12年ぶりとなるミュージックビデオの制作も話題となりました。各楽曲のビデオは、それぞれ異なるコンセプトで制作されています。「The End of the Dream」はクレーンなどを用いた大掛かりな撮影、一方「Rouge」はiPadを用いた斬新な手法で撮影され、どちらもディレクターは立本洋之氏によって手がけられています。これらのミュージックビデオは、楽曲の世界観を視覚的に表現する上で大きな役割を果たしています。

楽曲のクレジットは、作詞・作曲・編曲全てLUNA SEAのメンバーによって行われています。「The End of the Dream」はJが、そして「Rouge」はSUGIZOがそれぞれ楽曲制作の中心となっています。さらに「Rouge」は、タイヤメーカー「GOODYEAR EAGLE LS EXE」のCMソングにも起用され、シングル曲にタイアップがつくのは「TONIGHT」以来12年ぶりという出来事でした。

初回限定盤A、B、CではそれぞれSHM-CDとBlu-ray DiscまたはDVDが同梱され、ミュージックビデオが収録されています。初回限定盤AとBでは「The End of the Dream」のミュージックビデオが、初回限定盤Cでは「Rouge」のミュージックビデオが収録されています。通常盤にはCDのみが収録されています。収録アルバムは、「The End of the Dream」が『A WILL』に、「Rouge」も『A WILL』に収録されています。

「The End of the Dream/Rouge」は、LUNA SEAの再始動後、新たな方向性と成熟した表現力を示した重要な作品と言えます。両A面の構成、充実した映像作品、そしてタイアップ獲得など、様々な要素が組み合わさり、音楽ファンに大きなインパクトを与えました。このシングルは、バンドの進化と創造性を示す、まさに集大成と言える作品です。

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