The One (SHOKICHIの曲)

EXILE SHOKICHIの2枚目のシングルとなる「The One」は、2014年10月22日にrhythm zoneレーベルから発売されました。前作「BACK TO THE FUTURE」から約4ヶ月という比較的短いスパンでのリリースです。

本作は、CDとDVDがセットになった形態と、CD単体という主に2つの形式で販売されました。さらに、ファンクラブやモバイルサイトの会員向けに、特典付きのワンコイン（500円）シングルや、現在では販売が終了している3種類のMUSIC CARDといった限定アイテムも展開されました。CDには計3曲が収められ、付属のDVDには表題曲「The One」のミュージックビデオが収録されています。

シングル収録曲のうち、1曲目「The One」は結婚情報誌『ゼクシィ』のCMソングとして特別に書き下ろされました。「ハッピーウエディング」を主題とした、心温まるウエディングバラードです。この楽曲はSHOKICHI自身が作詞と作曲を手がけ、音楽プロデューサーであるSUNNY BOYも作曲に参加しています。制作にあたり、SHOKICHIは過去のゼクシィ誌を読み込むなど、徹底的にリサーチを行ったエピソードが残っています。この曲は、「一人の女性に強く惹かれ、その思いを不器用ながらも懸命に歌い上げたラブバラード」として位置づけられています。

2曲目の「Loveholic feat. DOBERMAN INFINITY」は、アンファー社の「スカルプD」CMソングとして制作された楽曲です。DOBERMAN INFINITYをゲストに迎えたこの曲は、力強いダンス・ナンバーに仕上がっています。タイトルに含まれる「Loveholic」という言葉には、「君にぞっこん」という意味が込められており、コラボレーションによる相乗効果が発揮された一曲です。

3曲目の「HERE WE GO」は、ロックのテイストとダンス・ミュージックが見事に融合した楽曲です。この曲の印象的なギターリフには、DEXPISTOLSの楽曲「FIRE feat.ZEEBRA」の一部がサンプリングとして用いられており、独自のサウンドを生み出しています。

表題曲「The One」のために制作されたミュージックビデオは、二宮“NINO”大輔氏が監督を務めました。映像では、SHOKICHIと外国人女性が演じる恋人同士の穏やかで親密な瞬間と、SHOKICHIが戦場へ赴く兵士として描かれる勇敢な姿がシンクロして表現されています。これは、楽曲の歌詞の世界観をそのまま描くのではなく、アナザーストーリーとして解釈・表現したものです。

タイアップとしては、「The One」はリクルート「今月のゼクシィ」CMソングとして、またテレビ朝日系の深夜番組『お願い!ランキング』の2014年10月度エンディングテーマとして使用されました。「Loveholic feat. DOBERMAN INFINITY」は、アンファー「スカルプD」のCMソングとして起用されています。

また、「The One」は後に他のアーティストによってカバーされています。特に、コーラスグループのDEEPが2018年にリリースしたアルバム『THE SINGER』の中でこの楽曲をカバーしており、オリジナルとはまた異なる情感豊かな歌唱を聴かせました。

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